アイ・ケイ・ケイホールディングスは、ファイル管理・共有体制の刷新を目的に、ファイルフォースが提供する法人向けクラウドストレージ「Fileforce」を採用した。4月14日、ファイルフォースが発表した。全国20カ所以上の拠点に分散していた物理機器を撤廃し、クラウドへ移行することで、運用保守業務の効率化とセキュリティ強化を図る。
婚礼事業を中心に多角的なホスピタリティ事業を展開するアイ・ケイ・ケイホールディングスは、これまで各支店にNAS(ネットワークHDD)を設置し、オンプレミス環境でファイル共有を行ってきた。しかし、設置から時間が経過した物理機器の老朽化に加え、無停電電源装置(UPS)を含むハードウェア保守の負担が増大。障害発生時には情報システム部が遠隔で状況を正確に把握できず、現場担当者へのヒアリングに頼らざるを得ない運用が限界を迎えていた。
物理機器の老朽化によるリスクや、セキュリティおよびバックアップ運用の限界が重なったことから、「オンプレミスのNASを維持し続けることは困難」と判断し、全社的なファイル基盤のクラウド化への移行を決断した。
クラウドストレージの製品選定にあたっては、現場の利便性と管理性の両立を重視した。Windowsエクスプローラーと同様の操作性を備え、ITリテラシーを問わずスムーズに移行できる点を評価。また、管理者の運用負荷を軽減するため、ID管理・認証基盤である「Microsoft Entra ID」との高い連携性も重視した。SCIM連携やSSO(シングルサインオン)連携に対応しており、ユーザー単位だけでなくグループ単位での権限管理や、アカウント管理の一元化・自動化が可能な点を高く評価した。さらに、標準機能としてランサムウェアのふるまい検知や被害ファイルの復元機能を備えている点、ユーザー数に依存しない容量課金によるコスト設計が可能な点も決め手となった。
導入後は、オンプレミス機器の廃止によって故障リスクが解消され、障害対応やバックアップ管理に要していた工数が大幅に削減された。管理画面でのログ確認や権限設定の統一により運用の標準化が進んだほか、管理の属人化防止にもつながっている。
アイ・ケイ・ケイホールディングス システム部 インフラグループの森本氏は、「オンプレミス特有の運用負荷から解放された効果は非常に大きい。セキュリティと運用効率の両面でメリットを実感している」としている。今後は、電子帳簿保存法への対応を見据えたオプション機能の活用も検討し、さらなる業務効率化を推進する。