SBIレオスひふみは、クラウド型入退室管理システム「iDoors」を採用した。9月19日、iDoorsを提供するエーティーワークスが明らかにした。上場を機にオフィス全体のセキュリティレベルを引き上げるとともに、社員の増加に伴う管理の効率化を図るのが目的だ。機密性の高いエリアを確実に管理できるようになり、勤怠システムとの連携など今後の拡張性向上にも期待を寄せている。
SBIレオスひふみは、投資信託の運用・販売などを手掛ける資産運用会社。2023年夏に行ったオフィスリニューアルを機に、フリーアドレス制を増やすなど社員の働き方が変化する中、上場も背景にオフィス全体のセキュリティ体制見直しを決断した。
これまで執務室など限られた場所にだけ電池式の入退室管理端末を設置していたが、社内での操作に限定されることや運用の属人化などの課題があった。そこで、これらの課題を解消するため、クラウド型で拡張性のあるiDoorsの導入を決めた。
複数の製品を比較検討した結果、iDoorsは初期費用とランニングコストのバランス、柔軟な対応力を評価し採用を決定。担当者の迅速な対応も導入のスムーズな進行につながった。
iDoorsの導入により、機密性の高いエリアを確実に管理できるようになった。投資信託の運用や顧客の個人情報を取り扱う運用本部、コールセンターなどの部屋すべてにiDoorsを導入した。管理側は、アクセス権の細かな設定やログの一元管理が可能になり、誰がどこにいつ入退室したかをリアルタイムで確認できるため、万が一の際にも迅速に対応できる体制を構築した。社員にとっても操作がシンプルで違和感なく利用できている。
同社総務部長の石川祥子氏は、「今後は受付管理や勤怠システムとの連携なども検討していきたい。社員や来訪者の動きを可視化しながら、安全性を高め、働きやすい環境を整えていきたい」と話している。