コニカミノルタは、ヘルスケア事業のアフターサービス業務の効率化に向け、ドリーム・アーツの業務デジタル化クラウド「SmartDB」を使い、修理情報管理システムを刷新する開発を始めた。2027年からの実運用を見据える。将来は、蓄積したデータをAIで分析し、製品の故障傾向の把握や、故障の予測に使うことを目指す。10月20日、ドリーム・アーツが発表した。
コニカミノルタは、ヘルスケア事業で、デジタルX線画像診断システム、超音波診断装置、医療情報システムなど、さまざまな製品を展開する。アフターサービスの業務改善とサービス品質の向上を目指し、業務プロセスの見直しと、データの活用のあり方を検討してきた。課題は、アフターサービスの情報が、複数のグループ会社、部門、システムに分散し、業務の全体を把握して、データに基づいて素早く改善することが難しかった点だ。
なかでも修理業務は、医療機関やパートナー企業からの修理依頼を起点に、グループ内の販売会社、修理センター、コニカミノルタが連携して対応する。この業務を支える修理情報管理システムは、長年の運用で、環境の変化に応じた柔軟な改修や、他のワークフローシステムとの連携が難しくなり、システム管理の属人化も進んでいた。そこで、システムの刷新を機に、修理の業務プロセスそのものを見直すことを決め、データベースとワークフローを一元管理し、業務プロセスとデータを集約できる新しい基盤として、SmartDBを選んだ。
評価したのは4点だ。複数のグループ会社が関わる業務や、条件で分岐する複雑なプロセスに対応するワークフロー機能。大容量の情報を一元管理でき、将来は修理にとどまらず、アフターサービス全般の情報も集約できるデータベース機能。業務で蓄積されるデータを構造化して管理し、AIの活用やデータ分析につなげられる、「AI Ready」なデータ基盤としての将来性。グループ各社が使う複数の既存システムと、柔軟に連携できるAPI連携機能だ。
修理に関する情報とワークフローを、SmartDB上で一元管理し、グループ会社を横断して、共通の情報を参照しながら、業務を進められる環境を作る。情報の入力や、個別の進捗確認にかかる手間を減らす狙いだ。
ヘルスケア事業本部の吉葉充弘アシスタントマネジャーは、単なる既存システムの置き換えではなく、「アフターサービス全体の業務改善につなげていく計画」と話す。今後は、販売や品質保証などの部門へ活用を広げ、グループ会社と部門を横断して使える環境を目指す。海外の販売会社や代理店も含め、国内外の修理状況やアフターサービスの情報を、一元的に把握できる仕組みへ発展させる。将来は、蓄積したデータをAIで分析できる状態に整え、サービスメニューの改善や、製品とサービスの品質向上に生かすことを期待する。