SMBC信託銀行は、オプロの金融/行政機関向け電子申請サービス「カミレス」を導入した。2024年11月19日、オプロが発表した。従来の紙面や郵送による手続きを電子化することで、ペーパーレス化を推進し、顧客とのコミュニケーションスピード向上を実現した。
SMBCグループでは、サステナビリティ推進に向けた重点課題の一つとして、環境への取り組みを推進している。その一環として、インターネットバンキングにおける各種手続きのペーパーレス化を進めていた。従来、住所変更や名義変更などの申請手続きは紙面で行われ、店舗の少なさをカバーするために郵送での対応を充実させていた。しかし、郵送による手間や不備による再手続きなどが発生し、顧客満足度の低下や手続きの途中離脱を招いていた。
こうした課題を解決するため、SMBC信託銀行はいくつかの製品を検討した結果、カミレスを選定した。カミレスは、現行の紙の帳票をデジタルフォームとして活用できるため、既存業務のイメージを保ちながらスムーズに導入できる点が評価された。導入は、事務・システム部門、個人金融部門との連携のもと進められた。
カミレスの導入により、手続き対応が迅速化し、顧客とのコミュニケーションスピードが大幅に向上した。たとえば、在留資格の確認など、毎月発生する約1500~1600件の手続きにかかる対応時間が短縮され、不備対応がその日のうちに完了するケースも見られるようになった。また、帳票の表記修正も内製で簡単に行えるようになり、社内のデジタル化に対するハードルが下がったことで、ユーザビリティ向上への自信が醸成されている。
SMBC信託銀行は、今後もカミレスを活用し、顧客サービスの向上と業務効率化を推進していく。