新星工業社は、制御盤の製造工程における生産性向上を目的に、ロックウェル・オートメーションの「EtherNet/IP盤内配線ソリューション」を採用した。シングルペアエサネット(SPE)技術の活用により、制御回路の配線時間を最大95%削減するなど、設計からテストに至るプロジェクト全体の工期短縮と品質向上を目指す。
新星工業社は、低圧電気パネルや電気制御盤の製造を手がけるシステムインテグレータだ。従来の制御盤製造における配線作業は、膨大な配線本数に伴う図面の把握や配線番号の確認に多大な時間と注意力を要していた。特に複雑な制御盤では図面の読み取りミスや誤配線が発生しやすく、熟練者の経験と高い注意力に依存する作業体制の改善が課題となっていた。
こうした課題に対し、同社はデータと電力を1本のケーブルで伝送できるSPE(Single Pair Ethernet)ネットワーク配線を採用した。このソリューションの導入により、従来と同等以上の情報量や機能を維持しながらも、配線工程を大幅に簡素化することに成功した。
導入効果は定量的に示されており、2024年6月に実施した評価では、制御回路の配線時間を最大95%削減したほか、盤内制御・動力テスト時間を最大50%、プロジェクト設計時間を最大30%それぞれ短縮した。配線作業が直感的なものに変わったことで作業者の負担が軽減され、現場の生産性と安全性が同時に向上している。
同社の技術部エンジニアは、「従来の作業と比較して、配線作業が非常に簡単になったことに驚いた。シンプルな工程でありながら高い品質を保つことが可能になった」としている。新星工業社は今後も技術革新を推進し、納期短縮や品質向上を通じて顧客価値の最大化に取り組む。