TOPPANは、対話データの活用による業務効率化と営業力強化を目的に、対話データAIプラットフォーム「ailead」を採用した。4月2日、システムを提供するaileadが発表した。AIフィードバック機能の活用により、これまで月24時間を要していたメンバーの育成・フィードバック工数を1時間に短縮した。
TOPPANの生活・産業事業本部SX推進センターでは、事業拡大に伴い社内外の打ち合わせや商談が急増していた。1日に10件以上の会議をこなす中、手作業での議事録作成や内容の整理に膨大な時間を取られ、本来取り組むべき改善や若手育成に十分なリソースを割けないことが課題となっていた。また、会議中にメモを取ることに集中するあまり、議論の本質を捉えきれない懸念もあった。
複数のサービスを比較検討する中で、同社は生成AIによる対話データの要約機能や、自動分析に基づいたフィードバック機能を評価し、aileadを選定した。導入にあたっては、機密情報を扱う大企業特有の厳格なセキュリティ基準が壁となったが、ベンダー側の迅速な対応によりクリア。2024年4月からは社外との商談にも活用範囲を拡大している。
導入の効果として、会議や商談の自動文字起こしと要約により、内容の振り返り工数が削減された。特筆すべきは育成面での成果だ。従来はマネージャーがメンバーの商談に同席したり録画を長時間見返したりして指導を行っていたが、現在はAIフィードバック機能を活用し、メンバー自身が客観的な評価を基に振り返りを行う仕組みを構築した。
これにより創出された時間は、インサイドセールスのナレッジ共有など、組織全体の成果を高める活動に充てられている。TOPPAN生活・産業事業本部SX推進センターの福武氏は、「aileadは単なる効率化ツールではなく、チームの可能性を広げてくれるサービスだ。今後は蓄積されたデータを基に、最適なアクションを提案してくれるような仕組みにも期待したい」と述べている。