青森銀行は、日鉄ソリューションズ(NSSOL)の「CrossMeetz」を採用し、国際送金業務で利用するSwift接続サービスを刷新する。2024年12月4日、NSSOLが発表した。2025年8月からの本番稼働を目指し、国際標準電文フォーマットISO20022への移行対応を進める。
青森銀行は、Swift加盟金融機関として2025年11月までにISO20022に対応した業務への見直しが必要となっていた。加えて、現行利用するSWIFTサービスビューロからの切替に伴い、利用中のSwift Interface機能の代替手段確保や、Swift電文作成・発信・受信の新たな業務フロー構築が課題となっていた。
そこで青森銀行は、Swift電文作成・ワークフロー管理・発信・受信の業務にCrossMeetzを採用した。Swift MX電文作成・ワークフロー管理業務は「CrossMeetz Swift電文作成サービス」、Swift電文の発信・受信業務は「CrossMeetz Swift接続サービス」およびSwiftが提供する「Swift Alliance Cloud」により実現する。
青森銀行は、今回のSwiftサービスビューロからの切替において、「Swift Alliance Cloud」による長期的なソフトウェアライフサイクルの獲得、オンプレミス利用からクラウドサービス利用への転換によるトータルコスト抑制、ISO対応への知見を評価し、CrossMeetzを採用した。
Swift接続サービスの採用で、業務システムとSwift接続システムの集約を進め、ユーザーの利便性向上と手動オペレーションの抑制による事務コスト削減、国際送金決済スピードの向上が見込まれる。Swift接続サービスでは、Swiftが提供するパートナーシッププログラムモデル「Swift Business Connect」を利用し、CrossMeetzからSwiftNetへの直接接続を実現する。
青森銀行 市場国際部 市場業務課長の沼田渉氏は、CrossMeetzについて「Swiftが現行および今後提供する各種サービスに対して柔軟な対応が可能」と評価し、ISO移行対応にとどまらない、NSSOLの国際決済業務および証券決済業務にかかるソリューション提供に期待を寄せている。