TISIは、テックタッチが提供する「Techtouch AI Hub」を採用した。7月22日、テックタッチが発表した。全社員約7000名が利用する基幹業務ワークフローシステム「GAIA」に生成AI機能を実装し、申請時の入力補正や内容チェックをリアルタイムで支援する。不備による差し戻しや社内問い合わせ対応のコストを削減し、業務効率化と品質向上を目指す。
TISインテックグループの中核企業であるTISIは、金融や製造、流通など幅広くITシステム開発や自社サービスを展開している。同社は稟議申請から購買、会計までを担う重要基盤としてGAIAを運用してきたが、社内システムの分散に伴い、利用頻度の低い申請ほどユーザーの入力負荷が高く、不備による差し戻しが発生していた。これに伴う社内問い合わせ対応コストの増大が課題となっており、システム本体に大規模な改修を加えることなく、画面上でユーザーの疑問を解決できる仕組みを模索していた。
こうした背景を受け、同社は生成AIをノーコードで実装できるテックタッチ AI Hubの採用を決めた。同社はすでにデジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を導入しており、既存システム基盤の上でスムーズにアドオンできる点や、導入コストを低く抑えられる点を評価した。また、追加開発を伴わずに現場で案内内容や規定チェックルールを即座に改善できるノーコード運用体制や、迅速な実装・検証が可能な対応力、自社の業務プロセスを理解したコンサルティング提案も選定の決め手となった。
2026年1月よりGAIA上での一部運用を開始しており、現在は稟議申請などのフリーフォーマット入力に対し、AIがその場で内容の妥当性を確認・補正するナビゲーション環境の構築を進めている。あわせて画面上から社内チャットボットへ誘導する導線も整備し、不明点をその場で自己解決できる仕組みづくりに取り組んでいる。
今後は、制度やルールの変更に対してもシステム本体の改修を待たずに案内を即時反映できる体制を整え、現場の入力負荷軽減と全社的な業務品質の維持に寄与していく考えだ。
TISIの後迫氏は、「システムの分散や申請の差し戻しに伴う対応コストを課題として捉えていた。既存のワークフローに自然な形でAIを組み込めるテックタッチ AI Hubは、システム本体に手を加えることなく、スピード感を持って現場の課題を解決できる合理的な手段であると判断した。今後も社内システムの利利便性向上を重ね、事務負荷軽減と業務品質の底上げを目指す」と話している。