TOPPANホールディングスがSAPジャパンの基幹システム「SAP S/4HANA」およびビジネス基盤「SAP Business Technology Platform(BTP)」を導入し、システム基盤のモダナイゼーションを通じて経営基盤の強化を図ることが、2023年11月にSAPジャパンが発表した。
TOPPANホールディングスは1900年に凸版印刷合資会社として設立された印刷業界大手で、近年は、デジタル事業強化を含む事業ポートフォリオの変革、ESGへの取り組み深化、経営基盤の強化を重点施策として掲げている。
同社は経営とシステムの一体化や経営情報の一元化を目指し、システム基盤のモダナイゼーションを進めるためにSAP製品の導入を決定した。会計業務および管理業務を担う基幹システムとしてSAP S/4HANAを、アプリケーション開発やプロセス自動化を実現するビジネス基盤としてSAP BTPを採用し、稼働を開始した。
新システムの導入により、TOPPANグループ会社間でのデータ統合・共有が実現し、意思決定の迅速化と業務効率の向上が可能となった。特にSAP BTPを利用して開発したワークフローやユーザーインターフェース画面の改善を通じて、業務生産性が2倍以上向上したという。
同社は今後、システム基盤のモダナイゼーションをさらに進め、データの一元管理、業務プロセスの効率化、イノベーションの促進を目指す方針だ。また、デジタル化とサステナビリティを重視した経営のもと、環境・社会・ガバナンス(ESG)の取り組みを強化し、ステークホルダーとの関係をさらに深化させることで、企業価値の最大化を図る考えだ。
SAPジャパンは今回のシステム導入にあたり、サポートサービスを提供し、TOPPANホールディングスの基幹システム刷新を支援した。
ニュースリリースURL
https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2023/12/newsrelease231204_1.html