UBE、データを活用した「先読み経営」の基盤に「SAP S/4HANA Cloud」採用

2024年9月25日19:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大手総合化学メーカーのUBEは基幹システムを全面刷新し、2024年4月にクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Private Edition」を本稼働させた。SAPのクラウドソリューション向けの高度なサポートサービスである「SAP Preferred Success」も合わせて導入。データドリブン経営の基盤を整え、意思決定の高度化を目指す。9月19日、SAPジャパンが発表した。

 UBEグループは「データやデジタル技術を最大限活用し、ビジネス変革を進める」方針を掲げている。2022年にはDX推進室を発足させ、取り組みを加速。生産現場、生産管理、マーケティング、研究開発、バックオフィス業務など、さまざまな領域でDX基盤の整備を進めているという。最終的には、バリューチェーン全体を俯瞰して、さまざまな施策が経営指標に及ぼす影響をAIなども活用しながらシミュレートし、データを基にした「先読み経営」を実現したい考えだ。

 S/4HANA Cloudはそうした構想の中核を成すデータ基盤という位置づけだ。導入にあたっては、S/4HANA Cloudと包括的な導入支援サービスがパッケージ化された「RISE with SAP」を採用。22年から構想策定を進め、当初の計画よりも約4年前倒しで運用を開始したという。現行のシステム資産を活用しながら新システムに効率的に移行するとともに、煩雑化していたプロセスをグローバルでの業務標準化を目指し整理したことで、約1年半という短期間で移行プロジェクトを完了したとしている。

ニュースリリース