三菱UFJ銀行、AIロールプレイングソリューション「iRolePlay」導入で営業力強化

2025年9月8日21:54|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱UFJ銀行は、従業員の営業力強化と学習文化の変革を目的に、AIロールプレイングソリューション「iRolePlay」を採用した。9月8日、同行に同サービスを提供するSCSKが発表した。営業担当者や新入社員などの早期戦力化を図るとともに、対人でのロールプレイングの効果を最大化したい考えだ。

 企業の持続的な成長に不可欠な人材の確保と育成が課題となるなか、三菱UFJ銀行では従来、対面形式でのロールプレイングを重要な人材育成の手法と位置付けていた。しかし、担当者と上司・業務指導者の双方の時間を捻出することが課題となっていた。

 そこで同行は、人材育成の手法を高度化するため、iRolePlayの導入を決めた。iRolePlayは、従業員が「いつでも」「どこでも」AIとの対話型トレーニングを繰り返し行える環境を提供する。この導入により、短期間で即戦力としての現場対応力を身につけることを可能にする。特に営業経験の浅い従業員や新入・中途採用者の早期戦力化にも貢献している。

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iRolePlayのイメージ

 また、同行は、人材育成において主体的に学び続ける文化を醸成したいと考えている。今後は新卒採用やキャリア入行者などを中心に利用対象者を拡大する計画だ。加えて、優秀な人材の営業知識をiRolePlayのコースとしてデジタルアーカイブ化し、本部と拠点が一体となった人材育成の実現も展望している。

 今回のプロジェクトでは、SCSKが導入から活用まで一貫したサポートを提供した。システムインテグレーターとしての実績と金融業界の業務知識を活用し、現場の業務に即した実践的な学習シナリオを共同で設計・構築している。

 三菱UFJ銀行は、iRolePlayが自律し学び合う文化の醸成に向け、継続して学習できるUI/UXの向上や、行動経済学に基づく自律学習の促進など、さらなるアップデートに期待を寄せている。

ニュースリリース