Vibrant Broadband、Ribbon製品でミドルマイル網を刷新

2025年8月20日17:18|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Vibrant Broadbandは、ミドルマイル・ネットワークのインフラ刷新を目的にRibbon Communications(以下、Ribbon)のIP光ネットワークソリューションを採用した。8月18日、Ribbonが発表した。今回の刷新で帯域幅を10倍に拡大するほか、導入の効率化やネットワークの可視性を高め、サービス提供範囲の拡大と顧客へのサービス向上につなげる。

 Vibrant Broadbandは、米国中西部の電力協同組合Meeker Energyの一部門であり、地方におけるブロードバンドサービスのパイオニアとされる事業者。サービスが十分に行き届いていない地域社会へのインターネットアクセス提供を使命としている。事業拡大に伴い、サービス提供範囲の拡大や増大する顧客基盤への対応、将来の技術革新を見据えたミドルマイル・ネットワークのインフラ刷新が課題となっていた。ミドルマイル・ネットワークは、インターネットや通信網における「グローバルネットワーク(コアネットワーク)」と「地域や家庭・企業に直接つながるローカルネットワーク(ラストマイル)」の間に位置する中間区間のネットワークを指す。

 新たなインフラとして、Ribbonのコンパクトで高性能なIPアグリゲーションルーター「NPT 2100」と、ネットワークの制御や分析、設計、計画を包括的に支援するマルチレイヤーオートメーションプラットフォーム「Muse」を導入した。Ribbonが持つ地方での接続性における豊富な実績に加え、プロジェクトに対する積極的かつ協調的な姿勢、技術的専門性、充実したサポート体制を評価し、採用を決めた。

 NPT 2100とMuseを組み合わせることで、迅速な導入と運用効率を支える拡張性に優れたプラットフォームを構築。これにより、新たな収益機会の創出や、将来的なネットワーク進化の基盤を築くことができる。

 VibrantのITマネージャー、アンドリュー・カルクブレンナー氏は、「今回のアップグレードは私たちにとって大きな節目だ。これにより、サービス提供範囲を拡大し、増大する顧客基盤により良いサービスを提供し、将来の技術にも対応できるようになる」と述べている。

 Ribbonの米国地域セールスリーダー、エリザベス・ペイジ氏は、「Vibrant Broadbandが地方コミュニティに世界水準の接続性を提供するという使命を支援できることを誇りに思う。このパートナーシップは、当社が公益事業者に対し、自らのネットワークを効率的かつ効果的に活用し、収益化できるよう支援していることを体現している」とコメントしている。

ニュースリリース