スタイルエッジ、Wi-Fi 7活用で大規模拠点の通信基盤を短期間で構築

2026年3月30日17:20|ニュースCaseHUB.News編集部
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 スタイルエッジは、次世代無線規格「Wi-Fi 7」と10Gbps回線を組み合わせた高品質な通信基盤を構築した。3月30日、導入を支援したソフトクリエイトが発表した。大規模コンタクトセンターの新設にあたり、計画から開設まで2か月弱という短期間で安定したネットワーク環境を実現した。

 スタイルエッジは、弁護士や司法書士、医師などの専門職を対象に、コンサルティングから実行支援までワンストップで提供する総合支援事業を展開している。今回、クライアント企業からの依頼を受け、相談者と専門家をつなぐ重要な役割を担う大規模なコンタクトセンター拠点を新設することになった。

 プロジェクトの最大の課題は、極めて短い構築期間だった。400坪程のフロアに約900台の端末を設置、クラウドPBXやCTIシステムを快適に利用できる環境を2カ月弱で立ち上げる必要があった。業務の性質上、音声通話の品質低下や通信の停止が許されないため、高い安定性とセキュリティ、さらに事業ごとのネットワーク分離が求められた。

 スタイルエッジは、過去のオフィス移転時からの信頼関係や自社事業への理解度の高さを評価し、パートナーにソフトクリエイトを選定した。検討初期の段階では拠点の場所も未確定で要件も曖昧だったが、相談の翌日には構成案の叩き台と概算見積が提示されるなど、迅速な対応がプロジェクトを前進させた。

 技術的な構成では、無線メインでの運用を前提にWi-Fi 7を採用した。10Gbpsの高速回線のポテンシャルを最大限に引き出すため、高密度処理に適したファイアウォールを選定。さらに、機器の故障が業務停止に直結しないよう冗長化構成を組み、可用性を高めた。セキュリティ面では、論理的なセグメント分離に加え、ネットワーク機器の管理用ネットワークを業務系から完全に切り離す設計を施している。

 構築過程では国内在庫が少ない先進機器の調達が懸念されたが、ソフトクリエイトがメーカー調整や海外調達に尽力したことで、予定通り2025年8月の引き渡しを完了した。着工から引き渡しまで約4週間という過密スケジュールの中、密な連携により認識の齟齬を防いでいる。

 新拠点は2025年8月25日に稼働を開始した。開設直後から約85%の高稼働率で運用されているが、現在まで通信に起因する障害は発生しておらず、安定した通信環境を維持している。

 スタイルエッジのシステム事業部プラットフォームシステムチームマネージャーの手塚氏は、「今回の新拠点開設は、士業のクライアントとその先の相談者をつなぐ重要な事業戦略の一環だ」と述べている。また、同チームコーポレートエンジニアの安井氏は、「短納期ながら、ソフトクリエイトのプロジェクト推進に不安を抱くことは一度もなかった。何の声も上がらないことは、それだけ安心して使えている証拠だと捉えている」としている。今後、スタイルエッジはネットワーク基盤の安定運用を継続するとともに、AIを活用した業務設計やセキュリティ、ガバナンス対応などの支援を強化する方針だ。

ニュースリリース