科研製薬は、医療従事者が医薬品の安全性情報をタイムリーに検索・閲覧できるシステムを構築した。システム構築を支援した日立社会情報サービスが3月27日に発表した。本システムの活用により、医療現場から直接、副作用などの情報を素早く入手できるようになり、診療における意思決定の迅速化に貢献する。
科研製薬は、医薬品の適正使用を推進するため、副作用情報の提供を重視している。従来、医療従事者が医薬品の安全性に関する詳細な情報を必要とする際は、製薬会社のMR(医薬情報担当者)へ問い合わせを行うのが一般的だった。しかし、この方法では情報の入手までに時間を要する場合があり、より迅速な情報提供を求める医療現場のニーズへの対応が課題となっていた。
こうした背景から、科研製薬は医療従事者が自ら必要な情報を即座に確認できる環境の整備に着手した。採用されたシステムは、副作用の件数や発現時期、転帰といった安全性情報を統合・可視化するものだ。製品名や副作用の種類、患者情報など、多角的な項目からの検索が可能で、グラフを用いた絞り込み機能など豊富な検索条件を備えている。
選定にあたっては、医療従事者が現場で迷わず操作できる直感的なインターフェースと、タイムリーな情報提供を可能にする機能性が評価された。各種データを統合して可視化することで、業務の高度化を支援し、処方判断に役立つ情報を迅速に把握できる点が決め手となった。
システムの導入により、医療従事者は場所や時間を問わず、最新の副作用情報を検索できるようになった。必要な情報を即座に分析・確認できる環境が整ったことで、医療従事者との信頼関係強化にもつながる。
科研製薬の安全性情報部は、本システムの導入により最新の副作用情報を速やかに提供できるようになった。今後は、日々の診療の一助となることに期待している。