アイペット損害保険(以下、アイペット損保)は、保険金請求書類の発送受付業務を24時間365日対応とするため、トゥモロー・ネットの対話型自動化システム「CAT.AI マルチAIエージェント for Voice」を採用した。3月27日、トゥモロー・ネットが発表した。2026年4月から本格導入を開始し、営業時間外の対応を可能にすることで顧客の利便性を高めるとともに、コールセンターの安定的な運用体制を確立する。
アイペット損保はペット保険事業を展開しており、近年の市場拡大に伴って保険契約者からの問い合わせ件数が増加していた。従来、保険金請求書類の発送受付はコールセンターのオペレーターが対応していたが、受付時間が営業内に限られていたため、夜間や休日における手続きのニーズへの対応が課題となっていた。また、急増する入電に対して安定した受付体制を維持し続けるための仕組みづくりも求められていた。
こうした背景から、同社は時間や場所を問わずに請求書類の発送受付を完結できる仕組みの整備を検討。複数の専門AIエージェントが連携して複雑な業務を処理できるCAT.AI マルチAIエージェント for Voiceの採用を決めた。
選定にあたり、顧客体験(CX)に配慮したシナリオ構成を評価した。ユーザーが迷わずに手続きを進められる設計により、自然でストレスのない対話を通じた受付が可能になる点を重視した。また、音声案内とチャットを組み合わせたスムーズな連携機能も決め手となった。
導入後の運用では、ボイスボットによる音声案内中にショートメッセージ(SMS)でURLを送信し、視覚的な操作を組み合わせる。住所や氏名、漢字の表記など、音声のみでは誤認識が発生しやすい項目については、顧客がチャット画面でテキスト入力を行う。これにより、情報の正確性を担保しながら、スムーズに手続きを完了できる環境を構築した。
今回のシステム導入により、アイペット損保の顧客は、コールセンターの混雑時や深夜・早朝などの営業時間外であっても、待機時間なしで即座に請求書類の発送を申請できるようになる。