WICHPDF、AI検索・翻訳ツールで無形文化遺産の研究と保護作業を効率化

2024年9月24日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 国連経済社会理事会の承認を受けた国際NGOであるWICHPDF(World Intangible Cultural Heritage Protection & Development Foundation)は、日本のAI企業SparticleのAI技術「Felo AI」を採用した。9月19日、Sparticleが発表した。

 WICHPDFは、世界中の無形文化遺産の保護と継承に特化した唯一の国際機関。同組織では、多様な文化背景と言語の壁が課題となっていた。そこで、情報検索とコミュニケーションの効率化を図るために、SparticleのAI製品Felo AIとFelo 瞬訳を導入した。

 WICHPDFは、豊かで多様な無形文化遺産を保護、継承、普及する責任を担っている。しかし、複雑で多様な文化背景と言語の障壁に直面し、情報交換と資源統合に課題を抱えていた。

 Sparticleが提供するFelo AIは、高度なAI検索ツールで、特にクロスランゲージ検索能力に優れている。世界中の無形文化遺産に関する情報を効率的に検索、分析し、専門家に豊富な研究資源と協力の機会を提供する。一方、Felo 瞬訳は、AIリアルタイム翻訳ツールとして、国際会議や異文化交流においてシームレスな言語変換サービスを提供する。

 Felo AIの導入により、従来、情報取得が困難でデータ分析が煩雑だった無形文化遺産の研究と保護作業の効率が大幅に向上した。強力なデータ処理能力とインテリジェントなアルゴリズムを通じて、ユーザーは関連情報を迅速に取得できるようになった。また、Felo 瞬訳は、国際会議等において、言語の壁を克服し、参加者間の深い交流と協力を促進した。

 WICHPDFの組織委員会責任者は「Feloのない日々には戻れません。先進のAI技術が私たちの仕事とコミュニケーションの効率を10倍に向上させました」とコメントしている。

ニュースリリース