オリックス銀行、WorkatoでAI・クラウド基盤強化 部門間の壁を解消し業務自動化へ

2026年1月14日17:48|ニュースCaseHUB.News編集部
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 オリックス銀行は、AIファースト戦略およびクラウドネイティブ戦略を支えるデータ連携・業務自動化基盤として、エンタープライズiPaaS「Workato」を採用した。1月14日、Workatoの導入を支援したWorkatoが発表した。部門ごとに分断されていたデータや業務プロセスを統合し、生成AIやAIエージェントを活用した次世代の業務最適化を目指す。今後は業務部門自らによる改善活動を推進し、データドリブン経営を加速させる考えだ。

 オリックス銀行は2019年から全社的なクラウド化を推進しており、2025年度末にはクラウド化率95%を見込んでいる。このクラウド基盤を土台に、2024年度からはAIファースト戦略を展開。2024年11月には社内生成AI「ORION」をリリースし、コールセンターの通話後の履歴作成業務を自動化することで処理時間を47%削減するなど、実業務での成果を挙げている。

 一方で、各部門が独立して複数のシステムを運用していることから、データの橋渡しが手作業に依存している点が課題となっていた。また、生成AIを活用したワークフローをシステムとして実装するには多大な工数が必要で、他部署への横展開が難しいという側面もあった。そこで、クラウド上の各種アプリケーションやAIツールをノーコードで統合できるWorkatoを、業務自動化とデータ連携のハブとして採用することを決めた。

 Workatoの導入により、特定の条件に基づいて処理を自動実行する業務回路を迅速に実装できる環境が整った。Workato上で構築される自動化フローはデータ基盤とも連携し、AI活用のための高品質なデータが継続的に蓄積される仕組みを形成する。これにより、属人的なスキルに依存していた業務の標準化を図り、将来的なAIエージェントの活用に向けた基盤を確立した。

 導入の効果として、手作業によるデータ転記の排除による業務時間の削減や、コーディング不要の開発による工期短縮を見込む。また、外部AIツールとの連携が容易になることで、エンジニアがより創造的な業務へシフトできる環境が構築される。業務部門が自ら業務改善を行えるようになることで、人物の役割をAIエージェントで再現するような、新しい業務モデルへの転換を目指す。

 今後はWorkatoを介したデータ循環型の組織モデルを構築し、業務特化型のAIエージェントを育成する方針だ。オリックス銀行執行役員の清水直彦氏は、Workatoによって自動化基盤を確立し、AIエージェント・オーケストレーションを推進すると話す。新しい業務プロセスやAIエージェントの仕組みを試行し、必要なシステムやデータを連携させて仮説検証を繰り返すことで、継続的な業務変革に取り組んでいきたいとしている。

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