三菱電機ソフトウエア、Zendeskでクラウド技術情報を一元化 利用者が10カ月で9倍超

2026年1月19日22:27|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱電機ソフトウエアは、クラウド技術に関わる情報を集積する社内ポータルサイト「クラウド技術共有基盤」のプラットフォームとして「Zendesk」を採用した。1月19日、Zendeskが発表した。Cloud Center of Excellence(CCoE)主導のもと、少人数かつ短期間でのサイト立ち上げに成功した。運用開始から10カ月で利用者が当初目標を大幅に上回る650名に達するなど、全社的なクラウド活用推進の基盤となっている。

 三菱電機ソフトウエアは、ファクトリーオートメーションや空調、車載、防衛・宇宙といった社会インフラの産業用システムにソフトウエアを提供している。三菱電機グループ全体の制御系システムを中心に技術革新を支える同社は、最新の技術トレンドを取り入れ、変化する市場に柔軟に対応することを目指している。

 こうした方針のもと、2024年4月に全社横断型の組織として「クラウド技術推進室」を設立した。同室はCCoEとして、クラウド技術の社内トレーニングや教育、アマゾン ウェブ サービス(AWS)などの技術検証や展開、社内支援コンサルティングを担っている。活動を推進する上で、クラウド技術情報を一カ所に集約し、社内に公開するための場となるポータルサイトの構築が急務となっていた。

 システム選定にあたり、同社はAWSからの推奨を受けZendeskを検討した。評価の決め手となったのは、SaaSであることによる導入スピードの速さだ。クラウド技術を推進する立場として、自らクラウドサービスを活用して短期間で成果を出すことで、クラウド化の即効性を社内に実証する狙いもあった。また、セキュリティチェックへの支援が手厚く、リージョンロックや二要素認証に関する情報提供が迅速だった点も安心感につながった。加えて、AWSマーケットプレイス経由で契約や精算が完結する利便性も高く評価した。

 サイトの構築プロセスでは、わずか2名という限られた人員でトライアル環境を立ち上げた。設定がノーコードで行えるため、操作を覚えれば誰でも構築できる利便性を実感した。約3カ月間の試験運用でユーザーからのフィードバックを反映させた後、本番環境としてリリースした。

 Zendeskによるクラウド技術共有基盤の運用により、CCoEの業務全般が一元管理されるようになった。オリジナル教育コンテンツの配布やハンズオンセミナーの申請、伴走支援の依頼受付に加え、コミュニティ機能を通じた知見の共有やチケットによる問い合わせ管理も実施している。分析機能を毎日チェックし、記事の閲覧傾向や離脱ポイントを把握することで、コンテンツの改善にもつなげている。

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クラウド技術共有基盤の画面イメージ

 導入効果は数値にも表れている。2025年12月時点での利用者数は、当初のKPIとして設定していた400名を大幅に超える650名を達成した。社内発表会などを通じて認知が広がり、IT技術担当者だけでなく、これからクラウド対応を目指す部門のメンバーにも活用が広がっている。

 今後は、運用の節目でアンケートを実施し、さらなる機能改善や新たなKPIの抽出を進める。また、クラウドをストレージの一種と捉えているような層も含め、全社的な理解を深めるための教育活動に注力する考えだ。

 三菱電機ソフトウエア技術統括部開発部クラウド技術推進室長の村瀬伸幸氏は、設定がノーコードで簡単であり、少ない人数で満足いく状態で使える製品は他にないと評価している。現在はZendeskがなければ業務が回らない状況まで浸透しているとし、今後は説明機会をさらに増やし、クラウドの浸透に力を入れていきたいと語っている。

ニュースリリース
https://www.zendesk.co.jp/customer/mesw/