月星食品は、展示会での新規顧客獲得に向けたフォローアップ業務の効率化を目的に、シナジーマーケティングのクラウド型カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)システム「Synergy!」を採用した。1月16日、シナジーマーケティングが発表した。名刺情報のデータ化からお礼メールの配信までを迅速化することで、商談化率が従来の1.5倍以上に向上した。
栃木県足利市に本社を置く月星食品は、1895年創業の老舗総合食品メーカー。ソースやドレッシングなどの製造販売を手がけており、新工場の稼働に伴う飲料事業の販路拡大に向け、年3回から5回出展する展示会を重要な新規開拓の場と位置づけている。
しかし、従来の展示会運用には課題があった。獲得した名刺はスキャナーで読み取っていたものの、読み取り精度が低く、帰社後に約3時間をかけ手修正とチェックを行っていた。また、顧客リストの作成と営業担当者への振り分けに時間を要するため、お礼メールの送信が1週間から2週間後になることもあり、顧客の熱量が下がることによる機会損失が発生していた。こうしたアナログで属人化した管理体制を刷新し、顧客情報を資産として共有できる仕組みの構築が急務となっていた。
複数のツールを比較検討した結果、月星食品はSynergy!の採用を決めた。選定にあたり、自社の要望に合わせて柔軟にカスタマイズできる点や、導入を支援する担当者の手厚いサポート体制を評価した。また、コストパフォーマンスの高さも決め手の一つとなった。
導入にあたっては、スマートフォンのカメラで撮影するだけで名刺情報をデータ化できる「名刺OCR(β版)」カスタマイズ機能を活用。展示会現場でのリアルタイムな顧客登録を実現した。
Synergy!の導入により、名刺情報の登録精度は99%にまで向上し、帰社後の修正作業はほぼ解消された。最大の成果はフォローアップスピードの改善で、従来は1週間以上かかっていたお礼メールの配信が、最短で展示会翌朝の9時台に自動で行えるようになった。これにより、顧客の記憶が鮮明なうちにアプローチが可能となり、商談化率は1.5倍以上に改善した。さらに、営業担当全員で情報をリアルタイムに共有でき、アプローチの漏れ防止や、担当者が不在時の引き継ぎに関する不安の解消にもつながっている。
今後は既存顧客のデータ管理にもSynergy!を活用し、新商品案内などを通じて顧客との接点を強化する方針。また、Webサイトとの連携によって顧客の興味関心を可視化し、よりニーズに合致した提案を行いたい考えだ。
月星食品代表取締役の長沼幹雄氏は、「名刺修正に3時間かけていた作業がほぼゼロになり、現場の負担が大幅に軽減された。翌朝にお礼メールが届くことでお客様の反応も劇的に変わり、成果は明確に出ている。今後は顧客情報を活用し、お客様とのより良い関係性を築くコミュニケーションを届けていきたい」としている。