セブン-イレブンは、日立ソリューションズ西日本の電子帳票配信サービス「Hi-PerBT モバイル帳票」を導入し、2023年10月から全国約21000店舗の従業員約40万人の給与明細のペーパーレス化を実現した。11月25日、日立ソリューションズ西日本が発表した。
セブン-イレブンでは従来、紙の従業員給与明細を各店舗へ配送し、オーナーや店長が従業員に配付していた。紙での運用は、オーナーや店長による従業員への手渡し配付、退職者への郵送、従業員からの再発行の申し出があった際の対応など、業務負荷が非常に高く、情報管理面のリスクもあった。また、印刷や配送に掛かるコストや環境への影響も課題だった。
こうした課題を解決するため、セブン-イレブンは日立ソリューションズグループが提案したHi-PerBT モバイル帳票による給与明細ソリューションを採用した。選定理由は、オリジナル帳票の作成が可能である点、セキュリティ面で二要素認証に対応している点、大規模ユーザーへの豊富な導入実績を有している点などを評価した。
給与明細は、給与計算後に自動でクラウド上へアップロードされ、指定した配信日に従業員へ通知される。オーナーや店長は給与明細を手渡しする必要がなくなり、退職者への郵送や再発行時の手続きも不要になった。また、導入前は毎月約40万枚の給与明細を印刷し、各店舗へ配送していたが、ペーパーレス化により環境負荷を低減した。従業員は給料日に店舗へ行かなくても、自身のパソコンやスマートフォンから給与明細を確認できるようになり利便性が向上した。
導入後の効果について、オーナーや店長からは「給与明細を手渡しする必要がなくなり、管理・配付の負荷が大きく軽減した」「退職した従業員に明細を郵送する手間がなくなった」といった声が上がり、従業員からは「店舗へ行かずともすぐに明細を確認できるようになり利便性が向上した」との声が届いている。