ファイターズ スポーツ&エンターテイメント、Brazeで顧客体験を改革

2025年10月21日22:44|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)は、Brazeの顧客エンゲージメントプラットフォーム「Braze」を採用した。10月21日Brazeが発表した。FSEが構築した自社ID基盤「F VILLAGE アカウント(FID)」と統合することで、顧客体験のさらなる改革と、来場者数およびチケット売上の拡大を目指す。Brazeの活用により、チケットの「カゴ落ち」顧客へのリマインド配信で、購入率が2~3パーセント改善するなどの成果が得られている。

 FSEは2023年に開業した「北海道ボールパークFビレッジ」と「エスコンフィールドHOKKAIDO」の開発・運営を通じて、野球観戦だけでなくホテルや保育施設なども備えた新しい街づくりに取り組んでいる。来場者数は2024年に年間418万人を突破するなど成長を続けている一方で、来場者の多様化に伴い、従来のマーケティング手法では一人ひとりに最適な体験を届けることが難しいという課題に直面していた。

 そこで同社は、自社ID基盤のFIDとBrazeを連携させ、蓄積されたファーストパーティーデータを活用した来場者の行動に即した施策を開始した。具体的には、野球チケットをカートに入れたまま購入しなかった顧客へリマインドを配信する「カゴ落ち施策」や、ファンクラブ会員向けに実際の来場回数に応じて特典の内容を出し分ける施策を完全自動化し、来場を促進している。また、球場外の店舗や施設と連携した施策なども実施し、野球ファン以外の層にも体験機会を創出している。

 これらの取り組みは、野球観戦だけでなくサービス体験全体と組み合わせる「野球×〇〇」というコンセプトを具体的に体現し、幅広い来場者を呼び込む基盤になっている。

 FSE マーケティング部 部長の田邊朋哉氏は、「Fビレッジは新たな"街"をつくる挑戦だ。その実現のためには、訪れる一人ひとりに合った体験を届けることが欠かせない。Brazeの活用は、我々の街づくりを後押しする大きな力になっている」と述べている。

ニュースリリース