トヨタ自動車のGRパワトレ開発部は、パワートレイン部品の在庫管理を目的に、ZAICOが提供するクラウド在庫管理システム「zaico」を採用した。8月5日、ZAICOが発表した。従来の内製システムから移行することで、メンテナンスにかかるコストと工数の削減を目指す。
同開発部ではこれまで、独自に開発した在庫管理システムを利用して部品を管理してきた。しかし、内製のシステムは維持管理や機能更新に多くの工数と費用を要することが課題となっていた。こうした背景から、メンテナンスコストを削減しつつ、従来の運用方法を大きく変えずに済む新しい在庫管理システムの導入検討を開始した。
システムの選定にあたっては複数の製品を比較検討した。その結果、QRコードを活用した従来の管理フローをそのまま引き継げる点や、直感的で分かりやすい操作画面、システムの応答速度の速さなどを評価し、zaicoの採用を決定した。
現在の運用では、約8000種類、合計30万点を超えるレース用のパワートレイン部品をzaicoに登録し管理している。倉庫の棚には棚番号を割り振り、部品ごとの保管場所としてシステム上に記録。ロットや部品単位でQRコードを作成して貼り付け、スマートフォンの専用アプリでスキャンすることで、入出庫の登録や棚卸作業を行っている。