岡山市役所は、業務効率化と情報セキュリティ強化を目的に「リモートPCアレイ」を採用した。6月20日、リモートPCアレイを提供するアセンテックが発表した。
岡山市役所は、デジタル化の進展やテレワークの普及により、従来のPC運用環境では業務継続性やセキュリティ面で課題が生じていた。職員数約8500人の大規模な自治体として、多様な業務に対応しつつ、サイバー攻撃や情報漏洩のリスク低減が求められていた。また、PC端末の管理や保守作業に多くのリソースを割いていたことも、業務効率化の障害となっていた。
こうした背景から、岡山市役所はリモートPCアレイの導入を決めた。サーバー上で仮想デスクトップ環境を提供し、端末の管理や運用を一元化できる点が評価された。リモートPCアレイは、職員が安全かつどこからでも業務環境にアクセスできる仕組みを実現し、災害時やテレワーク時の業務継続性も確保できる。また、端末にデータを残さない設計により、情報漏洩リスクの低減やサイバー攻撃への耐性強化が期待できる。
導入プロセスでは、まず既存のIT環境や課題を整理し、現場の業務フローに合わせてシステム設計を進めた。その後、パイロット運用やユーザー研修を実施し、段階的に本格運用へ移行した。アセンテックは、導入から運用までのサポート体制を強化し、現場のニーズに柔軟に対応した。
リモートPCアレイの導入により、端末管理や運用保守の負担が大幅に軽減された。セキュリティ対策も強化され、職員は安心して業務に取り組める環境が整備された。テレワークや在宅勤務の推進にも寄与し、業務の柔軟性が高まった。今後は、さらにデジタル化を推進し、市民サービスの向上や業務プロセスの改善を目指す。
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