パソナは、業務基幹システム「Da Vinci」のUX・UIデザインを刷新した。デザイン領域の支援ベンダーとしてPIVOTを選定した。2月5日、PIVOTが発表した。BPO事業の拡大やデジタル化の進展に伴う事業環境の変化に対応し、現場の業務効率と満足度の向上を図った。
就労支援やアウトソーシングなどを手掛けるパソナでは、法制度の改定やクライアント企業との連携強化、スタッフとのコミュニケーション多様化といった課題に直面していた。これらに柔軟に対応するため、属人性を排除し、多様な利用者が直感的に操作できる現代的なシステムへのアップデートを決めた。
プロジェクトでは、まず業務プロセスと操作フローを詳細に紐付け、画面の目的や情報配置、操作順を再整理した。部署横断で使用される社内基幹システムを対象に、利用者が迷わず目的の画面へ到達できる設計へと刷新した。
開発手法においては、画面の構成要素を共通パーツとして抽出して再利用する「モジュール設計」を採用した。一次開発および二次開発ともに厳しいスケジュールが求められる中、画面を個別に作成する従来の手法を避け、共通ルールを適用することでUIの統一性を保持。これにより、複数事業のチームが並行して作業を進める環境下でも、品質を落とさずに開発効率を担保できる基盤を整えた。
開発プロセスでは、PIVOTが設計、デザイン、実装の各工程を橋渡しする役割を担った。パートナー企業の設計情報を逐次確認し、後工程の開発ベンダーが扱いやすい形でデザインを提示。設計の整理やUIポリシーの整備、画面ごとの要件整理を並行して行うことで、プロジェクト全体の停滞を防いだ。
また、UIの専門性を外見の調整に留めず、構造化やルール化といった一貫性のあるガイドラインとして提供。判断が属人化しやすい領域を明確化することで、複数社が連携する複雑な体制下においても、品質の安定と円滑な合意形成を実現した。
今回の刷新により、パソナは課題の可視化と事業に即した再設計のための基盤を確立した。今後は整備したUIポリシーやモジュール設計を活用し、さらなる品質の安定と業務の高度化を推進する。