FOOD & LIFE COMPANIES、Wasabi活用でストレージ管理の負荷を解消

2026年2月5日18:55|ニュースCaseHUB.News編集部
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 FOOD & LIFE COMPANIESは、デジタル化に伴うデータ爆発を抑制するためのストレージ刷新に着手した。システム基盤として、クラウドストレージ「Wasabi」を採用した。2月5日、Wasabiの導入を支援したパナソニック インフォメーションシステムズが発表した。ファイルサーバーの容量管理を自動化することで、運用の手間とコストを抑制し、データ分析業務の基盤としても活用を拡大している。

 FOOD & LIFE COMPANIESは、回転寿司チェーン「スシロー」などを国内外で展開するグローバルフードサービス企業。同社は全社規模でデジタル化を推進しており、2025年の大阪・関西万博ではデジタル上でおすしの回転レーンを体験できる「デジロー(デジタル スシロービジョン)」を設置するなど、ITを活用した新たな顧客体験の提供に意欲的に取り組んでいる。

 こうした施策の拡大に伴い、扱うデータの数やサイズは爆発的に増加していた。たとえばデジローで提供するゲームなどのコンテンツを含めたファイルサイズは4GB近くに達する。従来、同社はWindowsファイルサーバーをAWS上で運用していたが、データ量の増加に伴いストレージ容量が頻繁に逼迫。現場からの容量追加の要望に対し、情報システム部門が古いファイルの削除や整理を依頼するなど、個別に対応する必要があった。さらに、放置すればストレージが満杯になる恐れがあるため、担当者が2週間に1度、1時間ほどかけて不要なファイルを削除する手作業が発生しており、運用管理の負荷が課題となっていた。

 そこで同社は、Windowsサーバーをクラウドストレージに拡張させるソフトウェア「Wasabi Cloud NAS」の採用を決めた。アクセス頻度の低いデータをクラウドへ自動転送する仕組みにより、情報システム部門による手動のコントロールが不要になる点を評価した。また、パナソニック インフォメーションシステムズを通じて契約することで5TBからのスモールスタートが可能となり、月額1万円以内という低コストで導入できる点も決め手になった。転送料や追加課金のない完全定額制であるため、コストの予測が立てやすい点も採用を後押しした。

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Windowsサーバーをクラウドストレージに拡張させるシステムの構成図

 2024年10月の検討開始から2カ月間で導入を完了し、現在はファイルサーバーだけでなく、データレイクおよびデータ分析基盤にもWasabiの適用範囲を拡大している。注文データや売上データなどをWasabiに集約し、データクラウド「Snowflake」と連携させることで、本社や店舗の担当者が迅速に分析結果を確認できる環境を整備した。特に鮮度が重視される注文データについては、15分に1回の頻度でWasabiへ転送し、Snowflakeを通じて店舗での迅速な意思決定に役立てている。

 Wasabiの導入により、ストレージ容量の追加対応や人手による容量管理作業は不要になった。FOOD & LIFE COMPANIES情報システム部部長の坂口豊氏は、「ストレージ容量を増やさず、コストを現状のまま維持できることは大きなメリットだ。担当者が面倒なルーチン作業から解放され、より本質的な業務に注力できるようになったことを評価している。データレイクは蓄積されるデータ量が増えるほど価値を発揮するため、今後も利用を拡大していきたい」としている。

ニュースリリース