オプテージは、ビジネスの俊敏性を向上させるため、最新のITアプリケーション開発基盤として、Red Hat OpenShiftを採用した。2023年10月5日、レッドハットが発表した。
オプテージは、関西電力グループとして、光ファイバーネットワークを活用した情報通信サービスなどを提供している。高速、高品質な情報通信サービスに加え、携帯電話やエネルギーなどのサービスを顧客のライフスタイルに合わせ提供している。
オプテージでは、顧客ニーズへの柔軟な対応とエンゲージメント強化のため、社内事業部からのSoE(System of Engagement)領域のアプリケーション要件が増大していた。現在のニーズを満たし、将来的な技術革新に備えるため、これを支える基盤の整備が必要だった。そこで、クラウドネイティブなアプリケーションをより迅速に開発し、大規模な管理を容易にするため、商用サポートが必須と判断。複数の商用ソリューションを検討した結果、OpenShiftの採用を決定した。選定に際し、業界をリードするハイブリッドクラウド・アプリケーション・プラットフォームとしての実績に加え、将来に向けた外部サービス拡張のためのロードマップを高く評価した。
コンテナ技術を社内に導入し、技術者を育成する目標を掲げていたオプテージは、レッドハットによるサポートを受けながら、OpenShiftの導入、運用を行い、経験の浅いメンバーを含む少人数体制で社内PaaSとしての導入を実現できたことを大きく評価している。
また、コンテナ基盤のセキュリティを担保し、Red Hat OpenShiftの価値をさらに高めるため、Red Hat Advanced Cluster Management for KubernetesとRed Hat Quayも導入した。 Advanced Cluster Management for Kubernetesは、セキュリティポリシーを組み込んだ単一のコンソールから、クラスタとアプリケーションのエンドツーエンドの管理、可視化、制御を提供する。Quayは、分散したデータセンターやクラウド環境のコンテンツを管理するためのプライベートレジストリ・プラットフォーム。マルチクラウド、マルチクラスター環境下で利用できるコンテナレジストリの必要性から導入に至った。
Red Hat OpenShift採用によってインフラの可用性が向上したことで、社内のユーザ数も着実に増加。サービスを市場に投入する俊敏性や即応力も向上した。今後は、これらの基盤の上でアプリケーションのライフサイクル全体の効率化や、Red Hat Application Foundations、特に3scale API Managementを用いた社内システム連携の高度化を図っていく。
オプテージ 技術本部 プラットフォーム技術部門 プラットフォーム技術部 部長の三宅篤氏は、「オプテージにとって、コンテナ基盤の導入はビジネス機会を確保するうえで大変重要でした。レッドハットは、プロジェクトメンバーのコンテナ技術とアプリケーション開発技術の理解促進に尽くしてくれました。今後もRed Hat OpenShiftのもたらす価値を最大に活かし、お客様へのサービスを一層拡充することで、当社のサービスをより強化していきたいと考えています。レッドハットには引き続きの支援を期待しています」とコメントしている。
ニュースリリースURL
https://www.redhat.com/ja/about/press-releases/optage-chooses-red-hat-openshift