ブンカ、電帳法対応の工数を10分の1に削減 Googleドライブ連携の独自AI-OCRで

2026年8月20日11:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 セールスプロモーション事業を手がけるブンカは、アノテテが提供する受託開発サービス「Boost Dev」を活用し、「Googleドライブ」と連携する独自のAI-OCR・自動仕分けシステムを構築した。8月19日、アノテテが発表した。電子帳簿保存法への対応に伴う書類処理の工数を従来の10分の1程度に削減し、月間約30時間の業務負荷を軽減した。創出された時間を活用し、全社的な生成AIの利活用を推進する。

 ブンカは、紙媒体の企画や印刷をはじめ、Webや映像の制作、イベント運営、BPOサービス、物流オペレーションまでを一貫して展開している。同社では電帳法への対応を機に、Googleドライブを活用した電子書類の保存運用を開始した。

 当初はコストを抑える方針のもと、各部門の担当者が請求書や見積書を1枚ずつGoogleドライブへ手動でアップロードし、ファイル名や検索用ラベルを手作業で入力していた。しかし、処理する電子ファイルは月間約1000件に達し、複数人で対応しても毎月合計で約30時間の作業時間が費やされていた。書類が集中する月末月初には営業事務や発注部門の業務を圧迫し、残業の発生や手作業による入力ミス、分類のばらつきといった品質面の課題が浮き彫りになっていた。

 こうした現場の負担を解消するため、ブンカは自動化の仕組みづくりを検討した。既存の全社基盤であるGoogleドライブ環境を維持しつつ、将来のデータ活用や自社専用の運用フローに柔軟に合わせられる仕組みを求め、高度なAI技術と開発力を持つアノテテへ独自システムの開発を依頼した。

 プロジェクトでは、アノテテの受託開発サービスであるBoost Devを採用した。事前のヒアリングを通じて潜在的な課題を整理し、仕分けルールを6種類に絞り込むなど要件を最適化した。開発着手から約1.5カ月間で構築を完了させ、本格稼働を開始した。

 新システムの稼働により、手入力の作業工数は従来の10分の1程度に減少した。AI-OCRが書類情報を自動認識して仕分けを行うため、担当者の作業は抽出内容の最終確認のみとなった。これにより入力ミスや分類のばらつきが抑えられたほか、ルーティン作業に伴う心理的ストレスも解消されている。

 業務効率化により生まれた余白の時間は、全社横断で推進する生成AI活用プロジェクトなど、新たな価値創造や思考のための時間として再分配されている。また、経営企画部門における特殊な帳票の識別処理にも本システムを活用している。

 今後は、キャンペーン事務局の代行業務におけるレシート監査業務の自動化も視野に入れる。店舗ごとに表記やレイアウトが異なるレシート画像をアップロードするだけで、購入日時や対象商品を自動判定するAI-OCRの仕組みづくりを検討し、さらなる業務改革を進める。

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