キッセイコムテック、人事業務を電子化し月11時間を削減 戦略的人事への転換図る

2026年1月23日15:27|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 キッセイコムテックは、人事業務の電子化と戦略的人事へのシフトを目的に「SuperStream-NX」の人事諸届・照会「field/HR」を採用した。1月22日、同ソリューションを提供するキヤノンITソリューションズが発表した。諸届業務や年末調整のペーパーレス化により、人事部門で月11時間の業務削減を達成した。今後は社会保険手続きの電子化なども進め、さらなる効率化を目指す。

 キッセイコムテックは1985年にキッセイ薬品工業の電算部門から独立したシステムインテグレーターだ。従業員数は400名を超え、システムインテグレーションや情報機器レンタル、医療向けソリューションなど幅広い事業を展開している。

 同社の人事部では、従業員の増加に伴い業務効率化が急務となっていた。従来の諸届業務はグループウェアのワークフローを使用していたが、申請内容を人事システムへ改めて手入力する必要があった。また、年末調整業務の一部を手作業で行っていたほか、給与明細や源泉徴収票を紙で配布しており、人事担当者と従業員双方にとって負担となっていた。戦略的な人事施策に取り組むための工数確保が課題だった。

 システム選定にあたり、1998年から利用している財務・人事給与システム「SuperStream」シリーズの安定した稼働実績を評価した。外部のSaaSを利用して従業員の負担を増やすことを避け、既存システムの機能を拡張する方針を決めた。社内でSuperStream-NXの外販を担うビジネスソリューション事業部の支援を受け、段階的に機能を拡張することで現場の負担を抑えながら導入を進めた。

 導入により、給与・賞与明細のWeb配信や身上異動申請のワークフロー化、年末調整の電子化を完了した。源泉徴収票や住民税額通知書もペーパーレス化し、従業員が自身で情報を確認・申請できる環境を整備した。これにより、人事部門への問い合わせが減少し、最大で月11時間の業務削減につながった。創出された時間は、雇用契約管理や社会保険手続きの電子化検討など、戦略的な施策に充てられている。

 キッセイコムテック統括管理部人事部人事グループマネジャーの土田一紀氏は、従業員が自ら情報を確認できることで問い合わせが減り、残業時間を含めた業務の効率化が進んだと話す。その結果、戦略的な人事施策の立案に時間を割けるようになった点を高く評価している。

 今後は、育児休業取得時の通知書類管理や、社会保険・退職手続きの電子手続き化を進める計画だ。また、人事部門が経理部門に提出するデータの作成業務についても、会計システムとの連携強化でさらなる効率化を目指す。

ニュースリリース