SBI新生銀行は、地域金融機関のDX推進や地域経済の活性化を支援するため、フューチャーアーキテクトのクラウド型基幹系業務システム「次世代バンキングシステム」を採用した。1月30日、フューチャーアーキテクトが発表した。2029年度下期から2030年度上期の稼働を目指す。新システムの活用により、日本全国の地域金融機関と連携した課題解決に取り組むとともに、銀行業務の高度化とコスト削減の両立を図る。
SBI新生銀行は、SBIグループが掲げる「第4のメガバンク構想」において、広域地域プラットフォーマーの中核を担っている。これまでも地域金融機関の改革を支援してきたが、さらなる地域創生への貢献と、グループが推進する地域金融機関との連携強化を支えるIT基盤が必要となっていた。
今回採用された次世代バンキングシステムは、フューチャーアーキテクトが30行以上の地域金融機関への支援実績をもとに開発したシステム。勘定系機能をシンプルにしたアーキテクチャが特長で、全てのバンキングサービスをAPIで提供できる。これにより、制度変更や新サービスの拡充に柔軟かつ迅速に対応できる環境が整う。
選定の決め手となったのは、ビジネスの変化に対する柔軟性とコスト効率の高さだ。銀行ごとに異なるビジネスルールや商品を「ルールエンジン」として切り離して管理するため、主要プログラムを修正することなく、新しいキャンペーンの展開やサービス改修を短時間かつ低コストで実施できる点を評価した。また、店舗業務のデジタル化によって窓口専用端末が不要になるため、大幅なコスト削減と業務効率化に寄与すると判断した。
新システムでは、各システムに分散していた顧客情報が一元化される。これにより、リアルタイムデータを活用した精緻な経営分析や戦略立案が可能になる。営業店においては、汎用PCやタブレット端末のみで全ての業務を完結できるようになり、省スペース化と完全ペーパレス化が促進される。また、営業・融資支援システム「Future BANK」などの関連システムとデータマートをリアルタイムで連携させることで、機動的なマーケティング活動も支援する。
SBI新生銀行への導入は、同システムにとって6行目の事例となる。構築にあたっては、これまでの導入プロジェクトで蓄積されたノウハウを活用し、効率的なシステム移行を進める方針だ。