サンワテクノスは、契約審査業務の効率化を目的にLegalOn TechnologiesのAI契約書レビューマネジメントプラットフォーム「LegalOn」を採用した。契約審査における一次レビューの読み込み作業を約4割削減した。今後はAIの活用を通じて、法務担当者がリスク分析や事業部門とのコミュニケーションに注力できる体制の構築を目指す。
サンワテクノスは電子コンポーネントや制御デバイスなどを扱う独立系技術商社。同社の法務・コンプライアンス部では少人数の体制で月30件から40件の契約審査に対応しているが、審査に多くの時間を割かれ、事業部門との連携時間が不足していることが課題だった。
同社は2018年から、前身サービスである「LegalForce」を導入していた。導入にあたっては、レビュー精度の高さや操作性の良さに加え、紙の契約書をデータ化する際のOCR精度の高さを評価した。2025年4月からは、継続的なアップデートを期待して後継サービスであるLegalOnへ移行した。現在は、AIによる自動レビュー機能のほか、ひな形集である「LegalOnテンプレート」、英文契約に対応する「ユニバーサルアシスト」などの各モジュールを活用している。
LegalOnの導入により、契約審査フローは効率化された。特に効果を発揮しているのが、新旧の契約書を比較して差分を確認する機能だ。従来は目視で行っていた突合作業をAIが代替することで、稟議に添付する見解書の作成時間は約2時間から30分へ短縮された。また、一次レビュー全体の読み込み時間も約4割削減できた。
英文契約への対応でも成果が出ている。社内に英語が堪能な人材が限られる中、ユニバーサルアシストを活用して翻訳や対訳表の作成を迅速化。他ツールを介さず同一プラットフォーム上で翻訳とレビューを完結できる点が、業務の深化につながっている。
同社は社内の利用促進にも取り組んでおり、各支社の担当者にアカウントを付与し、印紙税チェックなどの便利な機能を紹介する勉強会を開催している。法務課へ審査を依頼する際に自動レビュー結果の添付を求めることで、全社的な契約への関心も高めている。
サンワテクノス法務・コンプライアンス部法務課主任の阿部大氏は、「少人数で法務の存在感を高めるためには、AIを積極的に活用し、人でなければできないコミュニケーションやリスク分析に時間を割くことが重要だ。判断の裏付けや安心材料を得られるため、一人法務や少人数体制の部門こそ活用すべきツールである」と話している。
ニュースリリース
https://www.legalontech.com/jp/usecase/sun-wa