イデア・コンサルティング、仮想デスクトップ基盤刷新でストレージを1/10に削減

2025年7月14日11:51|ニュースCaseHUB.News編集部
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 イデア・コンサルティングは、社内向け仮想デスクトップ基盤の刷新による運用負荷の軽減と快適な業務環境の構築を目的に「Dell PowerEdge」サーバーと「Dell PowerStore」ストレージを採用した。7月14日、デル・テクノロジーズが発表した。

 イデア・コンサルティングは、富士ソフトグループのIT系コンサルティングファームとして、基幹業務ソリューションや経営支援ソリューション、データ分析・活用ソリューションなどを提供している。同社では、社内向けの仮想デスクトップ(VDI)環境を運用していたが、インフラの老朽化が進み、パフォーマンスと信頼性に課題を抱えていた。特に、パンデミックを機にリモートワークが急増したことで、システムの応答速度の不安定さなどが顕在化、従業員の生産性に影響を及ぼしていた。このVDI環境は、同社が顧客に提供するDaaS(Desktop as a Service)サービス「iDEA Desktop Cloud」の基盤でもあったため、従業員と顧客双方の業務環境を改善すべく、インフラ刷新を決断した。

 サーバー選定にあたり、同社はiDEA Desktop Cloudの外部IaaSサービス環境でDell PowerEdgeが100%採用されており、その高い信頼性と安定稼働実績を評価し、社内向け基盤においてもPowerEdgeを選択した。また、将来的なWindows 11への移行やグラフィック機能の重要性の高まりを見据え、GPU搭載モデルが選択できる点も決め手となった。さらに、VMware vSphere環境を構築済みの状態で納品されるため、導入作業を迅速に進められる点も評価した。ストレージには、高性能なサーバーの能力を最大限に引き出すため、オールフラッシュストレージのDell PowerStoreが選ばれた。採用した「PowerStore 500T」は、コスト効果と性能のバランスに優れていた点が評価された。

 新基盤への移行で、仮想デスクトップのレスポンスは大きく改善され、時間や場所を問わず快適に業務を遂行できる環境が整った。インフラの信頼性・可用性も向上し、障害対応といった運用管理の負荷も軽減された。また、従来は別々に運用していたActive Directoryサーバーやファイルサーバーを新基盤に統合したことでインフラ環境が最適化され、データセンターのラックスペースを約2分の1に削減できた。PowerStoreが持つ圧縮・重複排除機能も効果を発揮し、ストレージの物理的な消費量を実データの約10分の1にまで抑えることに成功した。

 同社は、コントローラーなどをアップグレードできる「Anytime Upgradeプログラム」や、障害対応の迅速化に寄与する監視機能「Secure Connect Gateway」も活用し、長期的な安定運用を目指す。今後は、今回のインフラ刷新で得た知見を「iDEA Desktop Cloud」のサービス改善に活かし、顧客企業の多様な働き方改革のニーズに応えていきたい考えだ。

 イデア・コンサルティング クラウドプラットフォーム部長の羽石博之氏は、「デル・テクノロジーズのインフラは信頼性が非常に高く、サービスの安定稼働に貢献していたため、社内向け基盤についてもPowerEdgeを選ぶのが良いだろうと考えた。今回刷新したVDI基盤は社員の働き方改革を支える重要なインフラであり、その性能や信頼性の課題を解消できたことは、当社のビジネスにとって非常に大きな意義があった」と話している。


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