ゼオライトは、レポート作成の自動化と全社的なデータ活用を目的に、データ分析基盤として「Google BigQuery」の構築、およびビジュアル分析プラットフォーム「Tableau」によるデータ利活用を開始した。7月15日、これらの環境の構築、データ利活用を支援したカホエンタープライズが発表した。
ゼオライトは、逆浸透膜技術を核とした水処理プラントの設計からメンテナンスまでを手がける水処理プラントメーカー。全国の病院や商業施設などに豊富な納入実績を持つ。同社では、納入先のプラントを遠隔監視するシステムから稼働状況データを取得し、顧客向けの定期レポートを作成していた。
しかし、このレポート作成は都度人手による集計が必要で、多くの工数がかかる点や、作業の属人化が課題となっていた。加えて、遠隔監視システム以外の社内システムに存在するデータや、外部から受領するデータなど、社内に蓄積された多様な情報資産を有効に活用できていないという問題も抱えていた。
これらの課題を解決し、集計処理の自動化、データ活用による顧客への新たな価値提供、そして未活用データの分析によるインサイトの発見や業務効率化を目指すため、データ活用ソリューションの導入を決めた。パートナーとしてカホエンタープライズを選定した。
今回の取り組みでは、データ分析基盤としてGoogle BigQueryを導入し、社内に点在する各種データの収集から加工、一元管理までを自動化する環境を構築した。その上で、ビジュアル分析プラットフォームのTableauを活用し、従来人手で作成していた定期レポートをダッシュボード化した。さらに、これまで有効活用されていなかったデータを組み合わせ、納入物件ごとの損益や稼働状況などを可視化する新たなダッシュボードも複数構築した。
一連の施策により、レポーティングにおける集計作業は完全に自動化され、物件ごとの数値算出基準も標準化されたことで、状況把握の迅速化を実現した。また、Tableauの導入で、専門的な知識がなくても多角的な視点から容易にデータを分析できるようになり、現場担当者の行動変容といった、データが具体的なアクションの改善につながる効果も現れ始めている。
今後ゼオライトでは、カホエンタープライズによるダッシュボードの改善や操作トレーニングといったデータ活用人材育成、自走化支援などを通じ、データ活用の自立運用実現に向け継続的に取り組む計画だ。
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