送電設備の保全業務を担う九電ハイテックは、ドローンを用いた鉄塔点検の結果記録を効率化するため、アドバンスト・メディアのハンズフリー音声入力ソリューション「AmiVoice Keyboard」を採用した。4月22日、アドバンスト・メディアが発表した。現場での音声入力により点検記録の電子化を実現し、作業時間の短縮と現場の負担軽減を図る。
九電ハイテックは、変電機器や鉄塔などの巡視、現地操作、修繕といった保全業務全般を一貫して実施している。従来、現場での点検結果は紙に手書きで記録しており、記入のたびに作業を一時中断する必要があった。また、帰社後には手書きの記録をシステムへ再入力する二度手間が発生しており、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が課題となっていた。
AmiVoice Keyboardの採用にあたっては、山間部などのモバイルネットワーク不感地帯でも利用可能なオフライン対応が可能であること、また鉄塔の部品名などの専門用語を正確に認識できることの2点を評価した。インターネットを使用しないスタンドアローン型のエンジンにより、通信環境に左右されない安定した運用が可能である点が導入の決め手となった。
導入の効果として、1基あたりの点検作業時間が約15分削減された。具体的には、現場での音声入力によるExcelへの直接記録で約10分、帰社後のシステム転記作業で約5分の短縮を実現している。また、工場地帯などの騒音環境下においても、音声認識の感度や発話検知度を調整することで、高い認識精度を確保しながら活用できている。
九電ハイテックは今後も、音声入力を活用することで効率化が図れる業務を特定し、積極的に活用の幅を広げていく。