カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、TSUTAYAのネットサービスや店舗業務など30以上の基幹業務システムを、Oracleのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ移行した。4月22日、日本オラクルが発表した。クラウドの柔軟性を活用して運用の内製化を実現するとともに、従来と同等の性能を維持しながら、5年間で約50%のTCO(総保有コスト)削減を目指す。
CCCはリテールやコンサルティングなど多角的な事業を展開しているが、従来はハードウェアの入れ替えに伴う定期的な大規模更改や、外部委託費用の増大が経営上の課題となっていた。また、サービス拡大に合わせた迅速なリソース拡張が難しく、余剰リソースが発生しやすいといった柔軟性の欠如も解決すべき点だった。
移行にあたっては、システム基盤として「Oracle Base Database Service」を採用した。選定のポイントとして、既存システムと同等の性能を競争力のある価格で維持できる点や、繁忙期に合わせたリソースの柔軟な増減が可能になる点を評価した。
プロジェクトでは、日本オラクルの無償移行支援サービスや日立ソリューションズの支援を受けつつ、基本設計から構築までを社内主導で推進。複数の概念実証(PoC)を通じて知見を蓄積することで、アプリケーションの大規模な改変を行うことなく、約12カ月で移行を完了させた。
導入の結果、構築・運用の内製化によって迅速なトラブル対応が可能になり、システムの安定化を実現した。同社ITプラットフォーム企画推進本部部長の鈴木隆之氏は、「移行によって運用の効率化が進み、より優れた顧客体験の提供が可能になった。セキュアでスケーラブルなデータ基盤のもと、さらなるサービスの高度化を目指したい」と語っている。