大阪府和泉市、請求書の電子化で転記時間を1件約1分短縮

2026年10月14日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
x
hatebu

 大阪府和泉市は、2026年1月から、インフォマートの請求書クラウドサービス「BtoBプラットフォーム 請求書」を使い、請求書の電子化を進めている。電子請求で受け取ったデータを財務会計システムへ連携することで、転記作業の時間を1件当たり約2分から約1分に短縮し、転記ミスも解消した。10月13日、インフォマートが発表した。

 和泉市は、「第6次総合計画」で、「デジタル技術の活用」を大きな柱に掲げる。市が受け取る紙の請求書は、年間約25000通、1日平均100通にのぼり、処理と保管に多くの時間と手間がかかっていた。事業者ごとに書式が異なる請求書の内容を、財務会計システムへ手作業で転記していたため、入力ミスも課題だった。過去の請求書を探す際は、分厚いファイルや別庁舎の書庫から探し出す必要があり、10〜15分かかることもあった。

 基本目標の「いつまでも安定した行政サービスを提供できるまちの実現」には、会計事務のDXが不可欠と考えた。全庁的な会計事務のミスを減らすため、デジタル化を機に業務の運用を見直し、ミスを防ぐ仕組みを作れると判断して、「BtoBプラットフォーム 請求書」を使うことにした。決め手は4つある。利用者数と利用実績が豊富で安心できる点、市が使う公会計システムとの連携実績がある点、ヘルプデスクや伴走支援といった支援体制が充実している点、初期の導入から運用保守までを含めた総費用が、提案した事業者の中で最も低く、費用対効果が大きく見込める点だ。

 受け取った請求データが、財務会計システムへ連携されるため、請求書を受け取ってから、支払命令伝票を起票するまでの作業が効率化した。1件につき2分ほどかかっていた転記作業は、1分程度に短縮した。現状は、すべての請求書が電子化されたわけではないが、仮に1日100件すべてが電子化されれば、1日最大100分ほどの時間短縮になる。転記ミスがなくなり、チェックや差し戻しの手間も減った。以前は10〜15分かかることもあった請求書の検索は、手元のパソコン上でできるようになった。電子化により、紙の保管コストと管理の手間も減っている。

 利用の開始当初から、主要な取引業者150社ほどが登録した。今後は、まず導入に前向きな事業者に絞って働きかけ、利用率を高めることを目指す。

ニュースリリース