プログリットは、英語学習サービス「シャドテン」において、対話デザインプラットフォーム「クウゼン(KUZEN)」を採用した。1月5日、クウゼンが発表した。アプリのデータベースとLINE IDを自動連携させることで、これまで月120時間を要していた管理工数をほぼゼロに削減した。アプリ内の行動データを活用したきめ細やかなアプローチにより、利用者の学習習慣化や解約抑止につなげる狙いだ。
プログリットは、リスニング力向上に特化したサブスクリプション型サービスであるシャドテンを展開しており、有料会員数は1万人を超えている。サービス開始当初はLINEのみで添削サービスを提供していたが、専用アプリのリリース後、アプリ上の顧客情報とLINEアカウントを手動で紐付ける作業が発生していた。会員数の急増に伴い、スプレッドシートを用いた照合作業やタグ付けに多大な工数を要しており、事業の拡大に向けた自動管理の仕組み構築が急務となっていた。
システムの選定にあたっては、自社データベースとの柔軟なAPI連携が可能な点を高く評価した。シャドテンは利用者の学習状況に合わせて適切なタイミングでフィードバックを行う伴走型サービスであるため、アプリ内の学習データとLINEをリアルタイムで同期できることが不可欠だった。また、有人チャットの管理画面が直感的で、現場のスタッフがスムーズに習熟できる点も採用の決め手となった。
クウゼンの活用により、手動で行っていた顧客管理の工数は劇的に改善された。API連携によってアプリの登録情報とLINE IDが自動で紐づくようになり、月120時間の作業負担が解消された。さらに、LINE登録を必須条件としたキャンペーン施策などを実施したことで、ID連携率は約9割という高い水準に達している。
削減された工数を施策の企画や改善に充てることで、マーケティング効果も向上している。アプリ内の音声提出状況などの行動データをセグメント配信に活用し、提出頻度が低い利用者への応援メッセージや、継続日数に応じた特典付与を自動化した。こうした個々の学習状況に合わせたきめ細やかなアプローチが可能になったことで、適切なタイミングで最適なオファーを届けるサイクルが定着し、有料転換率の向上や解約率の低減といった成果が出ている。
サポート業務の品質向上も図られた。有人チャット画面ではサイドバーに常に顧客情報が表示されるため、英語添削の担当者と事務手続きの担当者が異なる場合でも、過去のやり取りを即座に把握できる。情報を検索する手間が省けたことで、1日約100件にのぼる問い合わせに対し、迅速かつ正確な対応が可能になった。
今後は蓄積された学習データをさらに活用し、生成AIなども組み合わせて、よりパーソナライズされた学習体験の提供を目指す。プログリットのシャドテン事業部で光井氏と梶氏は、クウゼンの採用によって本来注力すべき利用者へのサポートに、より多くの時間を割ける環境が整ったと話す。今後はテクノロジーと人の力を融合させることで、学習効果の最大化と顧客生涯価値(LTV)の向上に取り組んでいく。