積水化成品工業は、ドリーム・アーツが提供する申請・承認、文書管理、データベース管理などの業務をノーコードでデジタル化するクラウドサービス「SmartDB」を採用した。4月23日、ドリーム・アーツが発表した。SmartDBを活用して、現場部門の担当者が自らシステムを構築する「市民開発」を推進する。情報システム部門のリソース不足という課題を解決するとともに、知財管理業務などで年間最大200時間の工数削減を実現している。
発泡スチロールの緩衝材などを主力製品とする積水化成品工業では、既存システムの運用保守に多くのリソースが割かれ、現場からのデジタル化要望に迅速に対応できない状況が続いていた。また、知的財産部では多数の関係者との進捗確認をメールとExcelで行っており、煩雑な管理や入力漏れが業務遅延のリスクとなっていた。
SmartDBの採用にあたっては、システム開発未経験の現場担当者でも直感的にアプリを作成できる難易度の低さと、部門横断で活用できる汎用性を評価した。さらに、アプリの構築・改修権限を現場に移譲しつつ、インフラ管理は情報システム部が担うという、統制と柔軟性を両立できる仕組みも決め手となった。
導入後の成果として、知的財産部では未経験の担当者がパズル感覚で14の業務アプリケーションを開発した。バラバラだった書式の統一や進捗の可視化により、承認プロセスが大幅に効率化され、全体で年間100から200時間ほどの工数削減に繋がっている。また、人事部や販売管理部など他部署へも市民開発が広がり、社内認定資格の取得者は33名に達している。
今後は、まだ活用が進んでいない部門やグループ会社へも展開し、現場主導の業務改善サイクルを定着させる。積水化成品工業情報システム部主査の三浦眞美氏は、現場で育ったIT人材が自ら業務を改善し、さらに次の人材を育てるような好循環をグループ全体で築いていきたいとしている。