国際興業は、認証基盤のセキュリティリスク解消とメールセキュリティ強化を目的に、HENNGEのクラウドセキュリティサービス「HENNGE One Ultra Suite Pro」を採用した。4月23日、HENNGEが発表した。複数の機能を単一プラットフォームに集約することで、グループ従業員850名がシンプルかつセキュアに業務を開始できる環境を構築した。
国際興業は、路線バスを中心とした運輸・交通事業を核に、ホテルや不動産開発など多角的に事業を展開するグループの中核企業だ。同社ではコロナ禍を経て「場所を選ばない働き方」へシフトし、生成AIの全社活用など、個人の生産性向上に向けたDXを推進している。しかし、従来の認証基盤では端末制限の回避によるセキュリティ懸念や、ブラウザのキャッシュクリアに伴うアカウントロックの頻発といった運用負荷が課題となっていた。
HENNGE Oneの採用にあたっては、認証機能に加え、メール誤送信対策、脱PPAP、メールアーカイブなどの必要な機能が単一のプラットフォームに網羅されている点を評価した。バラバラの製品を組み合わせることで生じる運用管理の煩雑さを解消し、包括的に課題を解決できることが決め手となった。
導入プロセスでは、グループ40社に及ぶ多様な端末環境へのデバイス証明書の展開が難所となったが、HENNGEによる段階的な切り替えプランの提案や詳細な工程管理、豊富なマニュアルの提供により、850名規模の一斉切り替えをスムーズに実施した。
導入後は、メール誤送信対策や脱PPAP機能により、添付ファイルの自動URL化や送信後のダウンロードリンク無効化が可能になった。これにより、従業員の心理的安全性と利便性が向上した。また、Google Workspaceやkintoneなど各種SaaSへの入り口をポータルに集約したことで、SSO(シングルサインオン)連携を拡張しやすい基盤を確立。安全でシンプルなログイン環境を実現し、管理側の運用負荷軽減にも寄与している。
今後は、オンプレミスシステムとのSSO連携対応やデバイス証明書の有効期限管理の可視化など、現場の運用に即したさらなる最適化を進める。国際興業は、ITインフラ全体を最適化し、安全かつ機動的に業務ができる基盤づくりを継続していく。