サントリービバレッジソリューション(SBS)は自販機キャッシュレスアプリ「ジハンピ」の企画・開発で、ウルシステムズのコンサルティングサービスを採用した。4月10日、ウルシステムズが発表した。
サントリーグループで自動販売機による飲料水の販売やウォーターサーバーの提供を手がけるSBSは、キャッシュレス化を推進するためにジハンピを独自開発。同社が運用するジハンピ対応自販機でクレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済を実現する。スマートフォンアプリや自販機向け決済端末などキャッシュレス決済に必要な仕組みを独自で用意することにより低コストでの導入が可能だという。今年3月から順次、全国に展開しており、2025年中にサントリーの自販機約15万台をジハンピに対応させる予定だ。
ジハンピ立ち上げプロジェクトでは、初期の段階からウルシステムズの支援を受けた。「デジタル技術を駆使したビジネス変革や大規模プロジェクトマネジメントに関する知見を評価」した。PoCやフィジビリティスタディを通じたサービスのブラッシュアップ、業務プロセスとシステムの設計、決済端末の機能や通信方式の検討、システム開発会社の選定、システム全体の品質管理など、幅広い取り組みで協働した。
SBSでプロジェクトリーダーを務めたマーケティング本部・副部長の井上尊之氏は「圧倒的にシンプルな決済体験を多くのお客様へ提供したい。そんなアイディアをよりスピーディーに実現すべく、支援を受けた。ウルシステムズを選んだのはソリューションを押し売りするのではなく、寄り添ってくれると感じたから。事業会社とコンサルティング会社という組織の壁を超え、プロジェクトの成功に向けて全面的に支援してくれた」と評価している。