清水建設、1.5万名のDX基盤に「テックタッチ」を採用 主要6システムの活用定着へ

2026年4月22日10:55|ニュースCaseHUB.News編集部
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 清水建設は、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)基盤として、テックタッチのAI型デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を採用した。4月21日、テックタッチおよび販売パートナーのアシストが発表した。独自開発の原価管理システムを含む主要6つの業務システムに展開し、操作に関する問い合わせ工数の削減と、システム利用者の生産性向上を図る。

 建設業界では、時間外労働の上限規制が適用された「ポスト2024年問題」を受け、業務効率化が急務となっている。清水建設においても、若手からベテランまで約15000人の全利用者がICTツールを自在に使いこなせる環境を整え、現場と管理部門の事務負担を軽減することが最優先事項となっていた。同社はSaaS利用において標準機能を活用する「Fit to Standard」の方針を掲げているが、現場実務とシステム操作ルールの乖離による「デジタルの定着」がDX推進の壁となっていた。

 テックタッチの採用にあたっては、既存システムを改修せずに操作画面上に直接ガイドを表示できる点が、同社の戦略と親和性が高いと評価された。また、300以上の社内システムの利用状況を定量的に可視化し、現場のつまずきを特定して改善につなげられる高度なデータ分析機能も重要な選定ポイントとなった。ノーコードで直感的にガイドを作成できる操作性や、大手企業への豊富な導入実績に基づくサポート体制も評価の決め手となった。

 現在は主要6システムへの導入を先行しているが、今後は自社開発やSaaSを問わず、全ての業務システムへ展開することを視野に入れている。操作ログ分析を活用して現場の声を迅速にシステム改修や業務フローへ反映させるサイクルを確立し、全社的なDXの底上げを目指す。

 清水建設DX経営推進室副室長兼基盤システム部長の室井俊一氏は、「テックタッチを導入したことで、システム改修に頼らずともユーザーがスムーズに操作できる環境を構築できた。今後は利活用状況に基づき、現場の声を反映させた継続的な改善サイクルを回し、全社的な生産性向上につなげていきたい」とコメントしている。

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