ゴールドウインは、販売拡大と顧客満足度向上に向けた店舗改革を目的に、ウイングアーク1stが提供するデータ分析基盤「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を採用した。2月3日、ウイングアーク1stが発表した。国内直営店160店舗においてデータドリブンな店舗運営を推進し、小売現場の業務改革と顧客視点での店舗運営強化を図る。今後は蓄積されたデータを武器に、売上成長と顧客価値の最大化を目指す。
ザ・ノース・フェイスなどのアウトドア・スポーツブランドを展開するゴールドウインは、顧客視点の最前線である直営店でのデータ活用を重視してきた。しかし、従来の環境ではレポート作成のたびにベンダーへの開発依頼が必要で、現場の要求変化に柔軟に対応できない課題があった。また、会員分析やインバウンド分析などのツールが混在していたため、販売員の検索負荷やスキル格差が生じていた。
こうした課題を解決するため、同社は誰もがリアルタイムにアクセスできるデータ活用基盤の構築を決めた。採用にあたり、開発と利用の両面で直感的に扱える操作性や、多様なデータを一元管理できる商圏分析機能、高度な専門スキルを必要としない点などを評価した。
2024年5月に開発を開始し、同年8月に運用を開始した。現在は消化実績や販売実績、商圏分析、免税実績の4つのダッシュボードを活用している。国内全直営店の3年分にわたるPOSレジ明細データを可視化し、POS、会員、インバウンドなどのデータの一元管理を実現した。
導入により、店舗では既存のレジシステムから直接MotionBoardにアクセスし、前年対比や会員ランクの変化を即座に確認できる。販売員が日常業務の中で意識することなくデータを活用できる環境が整ったことで、顧客への提案力向上や週次報告書作成の効率化につながっている。開発プロセスでは、エリアマネージャーが試作版を操作してフィードバックを繰り返すことで、現場の運用に即した環境を整備した。
今後は、自店と他店の比較機能の追加や、顧客の声といった定性的データの活用、在庫・客層分析などにも取り組む。現場からはAI活用による日報の自動化への期待も寄せられており、データドリブンな販売促進やマーケティングをさらに推進していく。
ゴールドウイン管理本部システム部リテイルチームの渡辺勇人氏は、「直営店のデータ活用はスタートラインに立った段階だ。これからはデータドリブンな販売促進やマーケティングを推進し、売上成長と顧客価値の最大化を実現していきたい」と話している。