ソニー・ホンダモビリティ、Zoom搭載でAFEELAの車内テレワークを強化

2026年2月3日13:17|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ソニー・ホンダモビリティは、次世代モビリティ「AFEELA」にビデオ会議システム「Zoom Meetings」を導入した。2月3日、ZVC JAPANが発表した。働き方の多様化を見据え、移動中の車内を一時的なテレワーク空間として活用できる環境を構築した。2026年中に米国で開始予定の「AFEELA 1」の納車に向け、モビリティ空間での新しい働き方の提案を目指す。

 ソニー・ホンダモビリティは、ソニーグループと本田技研工業のジョイントベンチャーとして2022年に設立された。同社はAFEELAを通じて、車を単なる移動手段から感動体験へと進化させることをビジョンに掲げ、エンターテインメントや通信技術を活用した新しい車内体験の創出に取り組んでいる。

 近年、リモートワークやハイブリッドワークが一般化する中で、移動中の車内をワークスペースとして利用したり、出先でビデオ会議を行ったりする需要が増加すると予測されている。同社は、こうした利用シーンに対応し、移動中でも仕事やコミュニケーションを途切れさせないシームレスな環境を提供するため、ビデオ会議システムの検討を開始した。

 Zoom Meetingsの採用にあたり、ビデオ会議システムとしての高いシェアに加え、車内環境に合わせた機能実装を可能にする製品の拡張性、柔軟な支援体制を評価した。特に、PCや会議室の機能をそのまま搭載するのではなく、車室内全体を映すカメラや各座席のディスプレイを活用し、複数人でも快適に利用できるAFEELA独自のコミュニケーション空間の構築を目指した。

 開発にあたり、ソフトウェア開発キット(SDK)である「Zoom Meeting SDK」を採用し、独自アプリの開発を進めている。高いカスタマイズ性と基本的な機能を低コストかつ高品質で実現できる点を評価した。開発初期には、車載カメラの映像を取得するためのOSインターフェースがSDKの標準仕様と異なるという技術的課題に直面したが、Zoom側のサポートにより迅速に解決された。

 また、ソニー・ホンダモビリティは有償サポートプログラム「Premier+ Support」を活用している。専任エンジニアによる継続的な支援や、SDKに関する専門的なコンサルティング、ワークショップを通じたベストプラクティスの提供などにより、円滑な開発体制を整備。車載環境特有の制約を踏まえたプロアクティブな技術支援を受け、革新的な車載体験の創造に注力している。

 ソニー・ホンダモビリティIVIシステム開発部IVIシステム課の澤山康二氏は、「働き方が多様化する中で、車内を一時的なテレワーク空間として利用するユースケースが増えていくと予想している。車内から複数人で一緒に会議に出席するケースも想定し、一人でも複数人でも快適に使えるAFEELAならではのコミュニケーション空間を提供したいと考えた。発売後のソフトウェアアップデートも想定する中で、Zoomとのパートナーシップは今後も欠かせない」としている。

 今後は、2026年の納車開始に向けて開発を加速させるとともに、Zoomと共に従来のビデオ会議システムの枠を超えた、モビリティ空間における新しいライフスタイルを提案するソリューション開発に取り組む。

ニュースリリース