沖縄市教育委員会は、次世代GIGAスクール構想の推進に向け、A10 Networksが提供する「アプリケーション配信(ADC)+各種セキュリティ機能」を1台に統合した統合型セキュリティ/アプリケーション配信アプライアンス「A10 Thunder CFW」を採用した。4月7日、A10ネットワークスが発表した。市内24校の端末トラフィックをデータセンターへ集約し、40Gbps超の高速環境を実現するとともに、ネットワークコストを従来の3分の1に削減した。
沖縄市市教育委員会では、1人1台の端末配布を進めていたが、始業時の一斉ログインによるネットワークの逼迫が深刻化し、授業開始が遅れるなどの課題を抱えていた。この解決に向け、全校の通信をデータセンターに集約する大規模な刷新を計画したが、校務用PCの通信可視化に必要なSSL復号処理を高額なファイアウォールで実施する場合、数億円規模の予算が必要になることが障壁となっていた。
A10 Thunder CFWの採用にあたっては、SSL復号処理をファイアウォールからオフロードできる機能を評価した。これにより、上位ファイアウォールの機種ランクを下げることが可能となり、5年間の保守費を含めた総コストを約3分の1に圧縮できた。また、1万6000台規模のトラフィックを安定して処理できるパフォーマンスや、Googleサービスのテナント制御に対応している点も選定の決め手となった。
新ネットワークの整備により、大規模校を含め「待たずにログイン」できる学習環境が整った。校務用PCの通信可視化によるガバナンス強化も実現し、文部科学省が推奨する次世代GIGAスクール構想に準拠した基盤を確立している。
沖縄市教育委員会指導部教育支援センター副主幹の島優子氏は、「今回の更新により、通信課題が解消されることへの期待は非常に大きい。子供たちがストレスなく学べる環境を維持するために、A10 Thunder CFWが不可欠な役割を果たしてくれるはずだ」と述べている。
今後は、将来的な校務システムのクラウド化における前段階処理への活用も計画している。また、同製品が持つファイアウォール機能の段階的な有効化も検討し、持続可能な教育ICT基盤を継続的に支えていく。