千、New Relicで「はいチーズ!」のリリース頻度を3倍に向上

2026年4月8日12:53|ニュースCaseHUB.News編集部
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 千は、主力事業である総合保育テックサービス「はいチーズ!」のシステム基盤に、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を採用した。4月7日、New Relicが発表した。導入から数カ月でトラブル原因の特定を迅速化したほか、機能リリースの頻度を3倍に高めるなど、サービス改善のスピードを加速させている。

 同社は、写真撮影・販売や保育業務支援など、30以上の機能を備える「はいチーズ!システム」を展開している。同システムは平日朝にアクセスが集中し、ピーク時には毎分1万8000件のリクエストに達するが、従来はシステムの動作が重くなる事象が常態化していた。AWS上のログ収集や分析を手作業で行っていたため、原因特定に時間を要していたことが課題だった。

 複数の製品を比較検討した結果、ユーザー数とデータ量に基づく明快な料金体系と、日本法人による手厚い支援体制を評価し、New Relicの採用を決めた。2025年10月から本番運用を開始している。

 New Relicの導入で、従来は困難だった性能低下の根本原因特定が数分で可能になった。これにより、万が一の不具合も即座に検知・対応できるとの確信がエンジニア間に広がり、週1回だった機能リリース頻度は週3回へと向上した。また、新卒エンジニアがNew Relicを活用してデータベースのボトルネックを解消した例では、トランザクション性能を39倍に高速化し、リソースコストを25%低減させる成果も上げている。

 さらに、最新のModel Context Protocol(MCP)サーバーを活用し、AIエージェントとタスク管理ツールを連携させた。これにより、カスタマーサービスチームからの問い合わせに対する調査・回答時間を、従来の半日から約10分へと短縮した。

 千の基幹事業本部システム開発部横断開発課SREチームリーダーを務める玉﨑一廣氏は、「New Relicの導入により、開発チームの誰もが安心してリリースできる『リリースの民主化』が実現しつつある。今後はシリーズ全体へ展開し、組織全体の生産性と信頼性を向上させていきたい」と述べている。

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