日立製作所、最大17万3000台規模のPC運用をサブスク化してグローバルIT運用最適化

2026年6月1日18:35|ニュースCaseHUB.News編集部
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 日立製作所は、グローバルにおけるPC調達と運用の最適化を目的に、レノボのサブスクリプション型サービス「Lenovo TruScale DaaS」を採用した。5月28日、レノボ・ジャパンが発表した。2028年度までに日立グループ各社向けに最大約17万3000台のPCを同サービス経由で調達する計画で、調達から配備、運用、サポートまでを一元管理することで、IT環境の標準化とコストの最適化、運用負荷の軽減を図る。

 日立グループは、クライアントPC戦略の目標として、従業員の生産性やモチベーションの向上、業務の俊敏性(アジリティ)とセキュリティの強化、コスト最適化を掲げている。この方針のもと、PCの調達手法を従来の購入やレンタル中心から、IT機器の利用と管理を月額課金で提供するDaaS(Device as a Service)モデルへ切り替える取り組みをグローバルに進めてきた。

 今回のDaaS導入により、従来は拠点やグループ会社ごとに個別対応していたPCの調達、配備、運用、保守、サポートを、サービスとして一括して利用できるようになる。これにより、機種選定や発注・更新管理といった調達関連業務にかかる工数に加え、IT資産管理や障害対応など運用面の負荷を抑える狙いだ。また、グループ共通のセキュリティ標準に沿った環境を提供し、監査対応の効率化やコンプライアンス水準の平準化を進める。なお、調達対象のPCにはレノボ製だけでなく一部サードパーティー製品も含まれ、レノボが一括調達と提供を担う。

 サービス選定の過程では、100カ国以上で展開可能なレノボのグローバル対応力と、安定したデバイス供給体制、ファイナンススキーム、ソリューション提供力、サポート体制などを評価した。各国・地域で別々に行っていた調達や運用を集約することで、ベンダー調整や契約管理などにかかる間接コストを削減できると見込む。また、海外拠点を含む工場でのキッティングサービスを活用することで、現地でのセットアップ作業の負荷軽減やPC配備までのリードタイム短縮、運用効率の向上を図る。

 大規模なPC運用を安定して行うための中核として、日立向けにカスタマイズした専用運用管理体制「セントラルオペレーション」を構築した。これは、営業、サービスデリバリー、サポートの各部門に加え、グローバルの製造・物流拠点など複数の組織が連携し、レノボ側で一元的にマネジメントする仕組みである。専任のサービスデリバリーマネージャーが、日立グループ全体のPCライフサイクル管理を統括し、発注や在庫管理などの事務手続きの代行、日立社内システムへの登録作業、ヘルプデスク業務といった運用までカバーする。これにより、供給計画の最適化や標準的な品質の維持、要件変更への迅速な対応が可能になる。

 地域やタイムゾーンをまたぐサポート体制を整備したことで、日本を拠点にグローバル展開する日立グループの従業員が、世界各地で同じ水準のPC環境とサポートを受けられる体制が整った。障害発生時の対応窓口を明確にし、どの拠点でも共通のプロセスでサポートを受けられるようにすることで、運用のばらつきを抑える狙いもある。

 日立製作所 ITデジタル統括本部 エンプロイーエクスペリエンス本部 本部主管の清水裕樹氏は、レノボは長年にわたり日立グループのPC運用を支援してきたパートナーであるとした上で、「Lenovo TruScale DaaSにより、これまで個別に対応していたPCの調達、購入、サポート、廃棄までの一連の業務を一括で任せられるようになった」と述べている。納期短縮や要件変更への対応を含め、運用上の柔軟性が高まった点をメリットとして挙げている。また、レノボのAI PCを導入することで、今後の日立グループにおけるAI活用の基盤としても活かしていく。

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