irodasは、組織拡大フェーズに合わせた開発体制の強化を目的に、AI活用を前提とした受託開発パートナーとしてエーアシを選定した。5月28日、人材紹介業界向けに特化した生成AI・SaaSソリューションを提供するエーアシが発表した。エンジニア出身のプロジェクトマネージャー(PM)による要件定義やドメイン知識を生かすことで、他社では数カ月と見積もられていた案件を約1カ月で納品するなど、開発期間の短縮と運用面での安定稼働を両立している。
新卒に特化した人材紹介事業やキャリア支援イベントを展開するirodasは、少人数の開発組織で社内システム、学生向け公式アプリ、マーケティング用ページなど幅広いプロダクトを担当している。限られたリソースのなかで競争力を維持するため、中核となるコア領域は内製しつつ、切り出し可能な領域については外部パートナーへ委託する方針をとってきた。一方で、一般的な委託先では要件定義に時間を要し、現場のニーズと成果物にずれが生じるケースがあり、外注先の選定が開発効率やサービス品質に影響する状況にあった。
エーアシの選定にあたっては、担当者のエンジニアリングスキルと、実務を直接主導する体制が評価された。初回の打ち合わせ段階から要求内容を深く汲み取り、その場でモックアップを提示する進め方により、要件の具体化がスムーズに進んだ。一般的な開発ベンダーのように業界知識を一から説明する必要がなく、人材領域の業務フローを前提とした提案が受けられる点も、ドメイン知識を持つパートナーとして評価した。
具体的な案件としては、他社で1500万円、開発期間3〜6カ月と見積もられていたシステム開発プロジェクトにおいて、要求レベルまで踏み込んだ要件整理を経て、約1カ月での納品に至ったケースがある。エンジニア出身のPMが要求の背景にある業務課題を整理し、必要な機能に絞り込んだことで、開発範囲を適切に定義できた。納品されたコードは構成が読みやすく、実運用でもエラーが少ない状態で稼働しており、自社側で保守や改修を進めやすい点も評価している。
また、コードはAIツールによる解析や生成補助を前提とした構造で記述されており、AIにコードを読み込ませて修正案を生成するといった場面でも扱いやすい。これにより、将来的な機能追加や改修の際にも、社内リソースとAIを組み合わせた保守運用が行いやすくなっている。
今回の実績を踏まえ、irodasはエーアシに対して複数案件の発注を継続している。100〜300人規模への拡大フェーズにあり、技術責任者は確保しているものの、実装リソースが不足している企業にとって、AI活用を前提とした受託開発パートナーとの協業は、開発体制を補完する選択肢の一つになり得るとしている。