ありがとうカフェ、キャッシュレス化で売上2割増 個別会計減り業務も効率化

2025年11月25日18:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 UNOBITOが運営する「ありがとうカフェ」は、集客促進と業務効率化を目的に、エム・ピー・ソリューションのマルチキャッシュレス決済サービス「KAZAPi」を導入した。11月21日、エム・ピー・ソリューションが発表した。現金を持たない観光客の需要を取り込み、売上高が20%向上した。会計業務の負担も軽減され、店舗運営の効率化につながっている。

 UNOBITOは地方創生事業を展開する企業。同社が運営するありがとうカフェは、神奈川県唯一の村である清川村の宮ケ瀬湖畔園地に2025年3月にオープンした。和カフェとして食事やスイーツを提供し、観光客の憩いの場となっている。

 同店は開業から約3カ月間、現金のみで決済に対応していた。しかし、都市部から訪れる観光客、特に若年層や子供連れの利用者は現金を持ち歩かない傾向が強く、キャッシュレス決済への対応を求める声が多く寄せられていた。決済手段がないことによる購買機会の損失が、課題となっていた。また、グループ客からの個別会計の要望も多く、スタッフが手計算で対応する必要があり、業務負荷や会計待ち時間の発生も問題視されていた。

 こうした課題を解決するため、同社はキャッシュレス決済の導入を検討。知人の紹介に加え、店内外どこでも1台で会計対応ができる持ち運び可能な端末であることを評価し、KAZAPiの採用を決めた。また、導入時のサポート体制が手厚く、操作に不安があった従業員もスムーズに対応できる点も決め手になった。

 KAZAPiの導入により、クレジット、電子マネー、QRコード決済など幅広い決済手段に対応したことで、機会損失が解消され、売上は20%向上した。業務面でも効果が出ており、キャッシュレス決済が可能になったことで利用客自身がグループ内で精算を済ませるケースが増加。個別会計の要望自体が減り、スタッフの手計算による負担が大幅に軽減された。

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KAZAPiで決済する様子

 UNOBITO代表の伊藤広志氏は、「キャッシュレス決済は『あったら便利』から『なければ不便』な時代になってくると感じている。今後も地方創生事業を展開していくにあたり、集客の観点でキャッシュレス決済の導入は不可欠だ」と話している。

ニュースリリース