北こぶしリゾート、映像監視を一元化し業務効率化 知床の2施設で安全強化

2025年12月15日23:18|ニュースCaseHUB.News編集部
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 北こぶしリゾートは、施設運営の効率化と安全性強化を目的に、ビボテック(VIVOTEK)の「スマート映像管理ソリューション」を採用した。12月15日、ビボテックジャパンが発表した。老朽化した監視システムを刷新するとともに、分散していた複数施設の映像管理を一元化し、業務負荷の軽減と宿泊客の安心・快適な滞在環境の整備につなげる。

 北こぶしリゾートは、北海道・知床で「北こぶし知床ホテル&リゾート」や「KIKI知床ナチュラルリゾート」など、複数の宿泊施設を運営している。 2005年の世界自然遺産登録を契機に知床の人気が高まる中、より安心で快適な環境を提供するため、施設運営体制の見直しを進めていた。

 その一環として、老朽化が進んでいた監視カメラやネットワークビデオレコーダー(NVR)などの映像関連システムの刷新を決断した。 従来は施設ごとに映像を個別管理しており、スタッフが現地に赴かなければ状況確認ができないなど、非効率な運用が課題となっていた。 また、館内や駐車場など広範囲を網羅するために多数のカメラが必要となることから、費用対効果の高いシステム構築も求められていた。

 そこで同社は、ビボテックのネットワークカメラ計58台と、システム・ケイの映像管理ソフトウェア(VMS)を搭載したNVRを採用し、新たな映像監視基盤を構築した。 選定にあたっては、システム・ケイの推薦に加え、コストを抑えながらも高機能である点や、シンプルで使いやすいユーザーインターフェース(UI)、長期保証による安心感を評価した。

 具体的には、パン・チルト・ズーム(PTZ)機能を備えた「SD9161-H」を17台導入し、駐車場などの広範囲を柔軟にカバー。 遠隔操作や自動追尾機能を活用し、的確なモニタリングを可能にした。 また、館内にはコンパクトなドーム型カメラ「FD9369」を41台設置し、リゾートの景観を損なうことなく監視体制を強化した。

 新システムの導入により、複数施設の映像を単一のプラットフォームで一元管理できるようになった。 スタッフは1つの画面で全施設の状況をリアルタイムに確認でき、現地への移動や巡回業務の負担が軽減された。 異常発生時にも遠隔から迅速な状況把握が可能になり、業務効率とセキュリティレベルの双方が向上したとしている。

 北こぶしリゾート デジタル推進CODは、「安定した稼働はもちろん、UIが使いやすく価格も手頃で信頼できる。NVR-Proと連携させることで、複数施設の映像を一か所で管理でき、日常の運営が非常に便利になった」と話している。

ニュースリリース