高知信用金庫が勘定系システム刷新へ 富士通の支援で2030年1月までの完全移行目指す

2025年1月29日21:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 高知信用金庫は2025年1月、富士通の支援を受けて勘定系システムを刷新する次世代基幹系システムプロジェクトを開始した。富士通が1月29日に発表した。同プロジェクトでは、次世代基幹システムを「CORE01」と名付け、30年1月までの完全移行を目指す。運用コストの削減や顧客満足度の向上、新たなビジネス機会の創出につなげたい意向だ。

 高知信用金庫の現行システムは富士通の開発効率化ツール「BAGLESⅡ」で作成され、メインフレームで稼働している。これをオープンプラットフォームのCOBOL環境であるNetCOBOLに移行し、業務のスリム化やコンポーネント化などを進める。

 プロジェクトの支援にあたり、富士通はレガシー環境の技術スキルとモダナイゼーションの経験が豊富な専任メンバー「富士通モダナイゼーションマイスター」と、金融業務に精通したエンジニアの複合体制でシステム刷新に取り組む。「BAGLESⅡ、COBOL、NetCOBOLの知見を持つ富士通モダナイゼーションマイスターが参画し、スムーズかつ正確な移行を目指す」(富士通)としている。

 また、BAGLESが出力するCOBOLの可読性とメンテナンス性を向上させるために、富士通のAI技術や自動変換処理技術を活用し、人手による作業を補完することで品質向上を図る。

ニュースリリース