ビットバンクは、顧客エンゲージメントプラットフォーム「Braze」を採用した。3月11日、Brazeが発表した。相場変動に連動したリアルタイム通知を通じて、暗号資産取引体験の高度化を目指す。本格稼働は2026年10月を予定しており、ユーザーごとに最適化したコミュニケーションを実現することで、顧客エンゲージメントの向上を図る。
ビットバンクは2014年の創業以来、暗号資産取引所「bitbank」を運営している。国内トップレベルのシェアを有し、44種類の暗号資産を取り扱う同社は、ハッキング被害ゼロを継続する高いセキュリティを強みとしてきた。これまでもユーザーエンゲージメント向上の一環としてプッシュ通知を活用していたが、より高度な活用を求めるニーズがあり、マーケティングおよび顧客コミュニケーション基盤の見直しを進めていた。
新たな基盤としてBrazeを選定した理由として、ビットバンクはリアルタイム性の高さやAPI連携の柔軟性、金融業界の要求水準を満たすセキュリティを高く評価した。国内外のマーケティングオートメーションやエンゲージメントツールを比較検討した結果、同社の求める高度なコミュニケーション施策を実現できると判断し、採用を決めた。
Brazeの活用により、ビットバンクは主に4つの領域で顧客体験の向上を目指す。第一に、相場変動に連動したリアルタイム通知の実現だ。APIトリガーを活用することで、価格の上昇や下落といった市場の動きを即座に配信し、ユーザーが必要なタイミングで取引判断を行える環境を整える。
第二に、オンボーディングと本人確認プロセスの強化を挙げる。口座開設時の本人確認や入金といったステップを、プッシュ通知やアプリ内メッセージで適切にガイドすることで、初回取引までの流れをスムーズに支援する。
第三に、通知の個別最適化とデータ活用を推進する。相場の動きだけでなく、個々のユーザーの利用状況に基づいて関心の高い情報を配信するなど、一人ひとりに最適化したコミュニケーションを行うことで、顧客満足度の向上を狙う。
さらに、中長期的にはアップセルやクロスセルの基盤としても活用する方針だ。ユーザーの取引履歴や関心に基づき、高度な取引機能や関連サービスを提案することで、長期的なエンゲージメントと収益性の向上につなげる。
今後、ビットバンクはBrazeに蓄積される顧客データを分析し、ユーザー理解を深めることで、より精緻なパーソナライズを追求していく。暗号資産の普及と市場の発展を目指し、最新のテクノロジーを活用した顧客エンゲージメントの高度化を継続する。